関連記事
4日の中国本土市場概況:上海総合2.4%高で急反発、政策期待で消費関連に買い
*16:52JST 4日の中国本土市場概況:上海総合2.4%高で急反発、政策期待で消費関連に買い
4日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比72.99ポイント(2.43%)高の3070.80ポイントと大幅反発した。
中国経済対策の期待感が投資家のリスク選好を高める流れ。国内景気の悪化懸念がくすぶる中、当局は景気テコ入れスタンスを強める——との見方が広がっている。中国の劉鶴・副首相は共産党系メディアの人民日報(4日付)への寄稿文で、経済安定には内需拡大が有効と指摘した。経済再開(リ・オープン)の思惑も根強い。香港メディアは3日、エコノミストの話として、「2023年3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)までは、中国の現行の新型コロナウイルス防疫政策に大きな調整はないが、地方の実務レベルでは微調整が行われる可能性がある」などと報じた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、消費関連の上げが目立つ。百貨店の王府井集団(600859/SH)がストップ(10.0%)高、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が7.9%高、自動車の長城汽車(601633/SH)が6.7%高、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が5.4%高、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が4.1%高、家電の海爾智家(600690/SH)が3.7%高で引けた。
不動産株も高い。金地集団(600383/SH)が3.9%、新城控股集団(601155/SH)が3.7%、保利地産(600048/SH)が2.9%ずつ上昇した。産業支援の動きが期待される。中国政府系メディアの経済日報は4日、「不動産業界の健全な発展には、適切な金融支援が必要」と題する論説記事を掲載した。
空運株も物色される。中国国際航空(601111/SH)が5.7%高、中国南方航空(600029/SH)が5.0%高、春秋航空(601021/SH)が2.9%高と値を上げた。当局は航空業界のコロナ規制緩和に向けた計画を練り始める——との観測情報が流れている。そのほか金融株、資源・素材株、インフラ関連株、公益株、ハイテク株、医薬品株なども買われた。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が5.60ポイント(1.97%)高の290.40ポイント、深センB株指数が24.07ポイント(2.23%)高の1102.18ポイントで終了した。《FA》
スポンサードリンク