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1日の香港市場概況:ハンセン5.2%高で3日ぶり反騰、テック指数7.8%上昇
*18:00JST 1日の香港市場概況:ハンセン5.2%高で3日ぶり反騰、テック指数7.8%上昇
1日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比768.25ポイント(5.23%)高の15455.27ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が271.04ポイント(5.49%)高の5209.60ポイントとそろって3日ぶりに急反発した。売買代金は1538億1160万香港ドルに拡大している(10月31日は1309億9190万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数はこのところ下落基調を強め、足もとでは約13年半ぶりの安値水準を切り下げていた。指標上振れもプラス。取引時間中に公表された民間集計の10月財新・中国製造業PMIは49.2となり、市場予想(48.5)以上に前月(48.1)から上昇した。先行して発表された国家統計局などによる製造業PMIが下振れていただけに、過度な景気懸念がいったん薄らいでいる。新型コロナウイルス感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策の出口方法を探る委員会が立ち上げられた——とする未確認情報がネットに投稿されたことも刺激材料となった(外交部の報道官は事実確認できないとコメント)。指数は投稿に反応し、一段高となっている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄が急伸。ハンセン科技(テック)指数は7.8%高と他の指数をアウトパフォームした(構成30銘柄は全面高)。個別では、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が16.3%高、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が15.0%高、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が12.0%高と上げが目立っている。
マカオのカジノ関連銘柄も高い。永利澳門(1128/HK)が11.8%、新濠国際発展(200/HK)が11.7%、金沙中国(1928/HK)が11.5%、美高梅中国HD(2282/HK)が10.8%ずつ上昇した。業績の早期回復が期待される。今年10月の域内カジノ売上高は前年同月比で10.7%減少したが、減少率は前月の49.6%から大幅縮小した。
レストランチェーンや酒造の飲食関連も物色される。海底撈国際HD(6862/HK)が13.0%高、海倫司国際HD(9869/HK)が12.5%高、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が11.1%高、青島ビール(168/HK)が10.4%高、華潤ビールHD(291/HK)が10.3%高と値を上げた。
医薬品セクターも買われる。康希諾生物(6185/HK)が18.2%高、中国生物製薬(1177/HK)が10.0%高、翰森製薬集団(3692/HK)が9.1%高、石薬集団(1093/HK)が9.0%高で引けた。
一方、本土市場は4日ぶりに急反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.62%高の2969.20ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。医薬品株、保険・証券株、ハイテク株、素材株、運輸株、インフラ関連株、エネルギー株、公益株、不動産株なども買われた。
亜州リサーチ(株)《FA》
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