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苦境のGAFA決算 ハイテク企業の今後は?
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●注目されるハイテク企業決算
10月27日に発表されたアマゾンの決算を受け、同社の株価は時間外取引で約20%の下落となった。
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アマゾンが発表した第3四半期決算では、売上高は好調だったものの、10月-12月売上高の見通しがアナリスト予想を下回っており、これを受けての下落だった。
メタが26日に発表した決算も、2四半期連続で減益となり、売上高と1株利益も予想を下回り、27日の株価は約25%下落した。
アップルも7-9月期のiPhoneの売上高が予想を下回り、グーグルの持ち株会社アルファベットも四半期売上高が予想を下回った。
コロナ以降、株式市場を牽引してきたGAFAがここにきて軒並み苦しんでいる。
●特に苦しいメタ
GAFAの中で特にメタ・プラットホームズ(旧Facebook)の苦境が顕著である。
株主がザッカーバーグCEOに雇用と資本支出の削減を行い、経営の合理化をするうように、書簡で迫ったとロイター通信などが報道しており、追い詰められている。
社名をメタに変えるなど、ザッカーバーグ氏肝いりのメタバース事業の費用対効果を疑問視する声が多く、さらにメタ事業の営業赤字が膨らむ懸念もある。
本業も見通しが明るくない中、方向転換を迫られることも考えられる。
●ハイテク企業の見通しは?世界経済全体の景気後退を象徴!?
ハイテク企業はコロナ禍で売上高・利益を拡大し、株価も大幅に上昇した。オンライン広告も好調だった。
しかし、その分雇用も増やさざるを得ず、固定費も増大している。コロナ収束とともに、ハイテク企業の“バブル”も終わりつつある。
この1年ほどで、インフレ、ロシアのウクライナ侵攻、FRBの利上げなど、世界を取り巻く状況も大きく変化し、世界景気の減速が明らかになりつつある。
オンラインでの消費も鈍り、広告収入も減少している。
ハイテク企業とは逆に、コロナ禍で苦しんだキャタピラーなど工業系や航空業界は決算も好調で、株価も上昇している。
今までハイテク企業が勝ち過ぎだったのか、これが正常なのかは分からないが、結局はインフレの鈍化と利上げのゴールが見えるまでは、ハイテク企業にとっては苦しいかもしれない。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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