NTT都市開発、複合商業施設「原宿クエスト」建て替えに着工 2025年春完成

2022年10月26日 18:50

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建て替えられる原宿クエストの完成イメージ(NTT都市開発発表資料より)

建て替えられる原宿クエストの完成イメージ(NTT都市開発発表資料より)[写真拡大]

 NTT都市開発は26日、東京・原宿の複合商業施設「原宿クエスト」(東京都渋谷区神宮前)の建て替え工事に着手したことを発表した。表参道と奥原宿を接続するために工夫を凝らした個性豊かな外観で、新たな原宿のランドマークになって2025年春に完成、開業する。施設の表参道側にはフラッグシップストアを集め、最新の流行を発信する基地にする。

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 原宿クエストは鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート、鉄筋コンクリート地下2階、地上6階建て延べ約7,800平方メートル。原宿カルチャーを体現する物販、飲食、サービスの店舗と事務所などが入居する。具体的な店舗名は公表されていない。

 約2,000平方メートルの敷地はフラッグシップ店舗が並び、若者文化を発信してきた表参道に面し、個性豊かな路面店が点在する奥原宿をつなぐ位置にある。このため、施設は表参道側を垂直性と透明性を強調した外観とし、フラッグシップ店を集める一方、迷路のような界隈が残る奥原宿側は小型店や広場、芸術空間を配置して街の二面性を考慮する。

 高層階の上層にはテラスや屋上から明治神宮、代々木公園、表参道のケヤキ並木を見渡せる空間を設ける。表参道と奥原宿を結ぶ敷地内通路も設置する予定。設計は九州大学大学院人間環境学研究院教授で、国際的な建築設計集団OMAパートナー兼ニューヨーク事務所代表の重松象平氏が担当した。

 原宿クエストは1988年、旧電電公社総裁公邸の跡地に複合商業施設として建築。ファッション関係の店舗をはじめ、カフェ、レストラン、ホールなどが入居し、海外有名ブランドの本格進出の受け皿としても先駆的な役割を果たしてきた。だが施設の老朽化などもあり、2021年10月で閉館し、解体工事を進めていた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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