映画『Dr.コトー診療所』医療ドラマの金字塔“16年ぶり”の続編、主演は吉岡秀隆

2022年10月10日 08:03

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記事提供元:ファッションプレス

 ドラマ版の続編を16年ぶりに描く映画『Dr.コトー診療所』が、2022年12月16日(金)より公開される。主演は吉岡秀隆。

■医療ドラマ「Dr.コトー診療所」が映画化

 「Dr.コトー診療所」は、2003年フジテレビの木曜10時枠で放送された連続ドラマ。累計発行部数1200万部を超える山田貴敏の同名コミックをドラマ化したものだ。

物語の舞台は、僻地の離島。東京から赴任してきた外科医“Dr.コトー”こと五島健助と島の人々との関わり合いを通して、命の尊さを描いた。ドラマ「Dr.コトー診療所」は、シーズン1でヒットを飛ばし、シーズン2でも高視聴率を記録。今もなお、医療ヒューマンドラマの金字塔として語り継がれている。

■16年ぶりにドラマ版の続演を描く

 そんな人気ドラマが、満を持して映画化。映画『Dr.コトー診療所』では、青い空と美しい海、雄大な自然に囲まれた志木那(しきな)島の舞台はそのままに、16年経った今も変わらず島の人々と寄り添いながら生きるDr.コトー・五島健助の新たな物語を描く。

■Dr.コトーは吉岡秀隆が続投

 主人公は、連続ドラマから主演を務める吉岡秀隆が続投。若干7歳で『八つ墓村』に映画初出演すると、その後も山田洋次監督の映画『男はつらいよ』シリーズや、倉本聰脚本の「北の国から」シリーズなど国民的ヒット作に出演。2005年、2007年にそれぞれ公開された『ALWAYS 三丁目の夕日』と、続編『ALWAYS 続・三丁目の夕日』では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、日本が誇る名優の1人が、Dr.コトーとして再び帰ってくる。

■柴咲コウはじめ豪華キャストが再集結

 その他にも、ドラマからの続投キャストが勢揃い。ドラマ第1シリーズから、コトーにとってのかけがえのない家族を演じてきたレギュラーキャストたちが、映画化のために再結集する。また、コトーと彩佳が結婚し、新たな命を授かっていることも発表。どんな物語が新たに紡がれていくのか、志木那島の“今”がどう演じられるのかに注目だ。

 ■五島彩佳(星野彩佳)役...柴咲コウ

志木那島診療所の看護師。「Dr.コトー診療所 2006」では母親の脳内出血による半身麻痺をきっかけに東京でリハビリの勉強をすべく島を出ることを決意。さらに東京で乳がんを患っていることが発覚し、コトーに支えてもらいながら治療をしていた。コトーが執刀した手術を経てその後、寛解。映画「Dr.コトー診療所」では数年前にコトーと結婚し、現在妊娠7か月。高齢出産になることを覚悟しながら、診療所の看護師として働いている。

■原剛利役...時任三郎


志木那島の漁師。かつて島の医師に妻を救ってもらえなかった経験から、赴任してきたばかりのコトーを全く信用していなかったが、一人息子・剛洋が急性虫垂炎になった際にコトーに命を救ってもらった。自分の後を継いで漁師になってほしいと願っていた息子がコトーに憧れ医師になること目指していることを知り、最初はぶつかっていた親子ではあったが、じきに背中を押し応援するようになる。現在は、漁師を続けているものの、島を出て行った剛洋とはしばらく会っていない。

■剛洋役...富岡涼


剛利の息子。かつてコトーに命を救ってもらったことをきっかけに、コトーのような医者になりたいと志す。その後、医者になるため中学受験し、東京の進学校へ無事入学した。現在28歳。2006年の第2シリーズ以降、芸能界を引退していた富岡涼が、この映画のためだけに役者復帰を果たす。

■西山茉莉子役...大塚寧々


島民が集うスナック・まりの店主。東京で子供を産み、その後離婚し単身で島へやってきた。

■安藤重雄役...泉谷しげる


元・漁労長。引退後も漁業協同組合のご意見番。しげさんの愛称で親しまれている。お調子者で口が悪いが、剛利が多額の借金を背負ってしまった際には、漁師仲間と助けようとするなど義理堅い。

■和田一範...筧利夫


診療所でコトーを手伝っている市役所の職員で、もっとも近くにいる一人としてコトーの理解者でもある。16年経った今でも診療所を手伝っている。

■星野正一...小林薫


彩佳の父でコトーを志木那島診療所の医師として招いた元・村役場の民生課課長。現在は村役場を定年退職し、半身麻痺の妻・昌代の介護をして暮らしている。

■星野昌代...朝加真由美


彩佳の母。ドラマ「Dr.コトー診療所 2004」で脳内出血により倒れる。コトーの緊急手術によって一命は取り留めたものの、半身麻痺の後遺症が残る。

■坂野孝...大森南朋


志木那島支所の支所長の職員。現在は定年した正一に代わって島の医療のために動き回る立場にある。

■新キャストに髙橋海人(King & Prince)、生田絵梨花

 新キャストとして、映画『アキラとあきら』に出演し、ドラマ「ボーイフレンド降臨!」では初の単独主演も務めるKing & Princeの髙橋海人、「ロミオ&ジュリエット」「レ・ミゼラブル」など、数々の名作ミュージカルで活躍し、映画『コンフィデンスマン JP 英雄編』やドラマ「オールドルーキー」でも演技を見せる生田絵梨花が登場する。

 ■織田判斗(おだはんと)…髙橋海人(King & Prince)

志木那島に2カ月間、へき地医療の勉強でやってきた新米医師。大病院の御曹司で一見チャラそうな見た目とふるまいから島民には受け入れられないが、それでいて腕は悪くなく、物事を冷静に見ている一面もある。

尚、髙橋海人が医師役を演じるのは本作が初となる。

〈髙橋海人 コメント〉
出演が決まったときは「あの作品に出られるの!?」という気持ちでした。僕が4歳のときに始まったドラマですが、再放送を母と一緒に観ていたので、あの世界観に自分が入れるのか…と思うと、気持ちが高ぶりましたし、自分がいただいた役の重みを受け止めながら、自分にできることを一つ一つ、真剣に熱を持ってぶつかろうと思いました。

僕が演じた判斗とコトー先生は、医療に対しての向き合い方がまったく違って、判斗自身は現実主義でマニュアルに従って今までやってきた人で、それとは対照的に、効率も関係なく島民に対する愛情や優しさで仕事をするコトー先生は判斗からしたらすごく浮世離れしていて…でも、判斗がただ嫌な奴ではなくて「判斗みたいな人間もいるよな」と共感してもらえるようにと考えながら演じました。

僕は自分の中で解決しようと思ってしまうタイプの人間なのですが、現場では、監督をはじめ皆さんが全員揃って、シーン一つ一つを良くするために話しあっていて。しっかりと細かいところまで突き詰めるから、「Dr.コトー診療所」はこれほど人の心を打つのだと感じました。

 ■西野那美…生田絵梨花

彩佳に憧れて、数年前から診療所の看護師を務める。幼いころから島に住む祖母と暮らしていたこともあり、島民とも顔なじみ。しっかり者で男勝りな性格。

■西野美登里…藤田弓子


那美の祖母。

■ドラマ版スタッフが再集結

 監督は、ドラマシリーズを手掛けた中江功。脚本も、ドラマシリーズから引き続き吉田紀子が務める。また、撮影、照明、美術、音楽など制作スタッフも、映画『Dr.コトー診療所』のために再集結した。

連続ドラマの放送が終了した後も、「吉岡さんとは雑談も交えて、続編の可能性について会うたびに話していた」という中江功監督。16年ぶりに映画化に至った経緯について、昨今の状況を受けて「人の生死について考えることがありました。そのなかで「もう一度このメンバーで『Dr.コトー』を作りたい」という話になりました」と明かしている。

■映画主題歌は中島みゆきの名曲「銀の龍の背に乗って」

 映画主題歌は、中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」。ドラマのために書き下ろされた曲であり、2003年放送のドラマシーズン1から、2004年のスペシャルドラマ、そして 2006年のドラマシーズン2に至るまで、シリーズを通して主題歌として起用されてきた名曲が、映画版でも楽しめる。

 〈映画『Dr.コトー診療所』あらすじ〉
日本の西の端にぽつんと在る美しい島・志木那島。本土からフェリーで6時間かかるこの絶海の孤島に、19年前東京からやってきた五島健助=コトー。以来、島に“たったひとりの医師”として、島民すべての命を背負ってきた。長い年月をかけ、島民はコトーに、コトーは島民に信頼をよせ、今や彼は、島にとってかけがいのない存在であり、家族となった。

数年前、長年コトーを支えてきた看護師の星野彩佳と結婚し、彩佳は現在妊娠7ヶ月。もうすぐ、コトーは父親になる。二人と共に暮らす彩佳の両親・正一と昌代、漁師の原剛利、ご意見番の重雄や漁師仲間、スナックを営む茉莉子、診療所を手伝う和田らが、今日もそこで静かに暮らしている。

2022年現在、日本の多くの地方がそうであるように、志木那島もまた過疎高齢化が進んでいる。現実を前にしながらも、コトーの居る診療所があれば「まあ、大丈夫だろう」と、皆心のどこかで思っていた。16年間多々今も蒼く広がる海や水平線、波の音、夜空の星の輝きは変わらないが、島は少しずつ変化している。そんな診療所の穏やかな日常にもある変化が忍び寄っていることを、誰もまだ気づいてはいない―。

【詳細】
映画『Dr.コトー診療所』
公開日:2022年12月16日(金)
出演:吉岡秀隆、柴咲コウ、時任三郎、大塚寧々、髙橋海人、生田絵梨花、泉谷しげる、筧利夫、小林薫、大森南朋、朝加真由美、富岡涼、藤田弓子
監督:中江功
脚本:吉田紀子
原作:山田貴敏「Dr.コトー診療所」(小学館)

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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