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アサカ理研、キタック、プロネクサスなど/本日の注目個別銘柄
<6920> レーザーテック 19070 -1140大幅反落。ジャクソンホール会合におけるパウエルFRB議長の講演内容が想定よりもタカ派であったことから、金融引き締め長期観測が意識される形となり、先週末の米国株式市場が大幅に下落。とりわけ、先行きの金利上昇懸念が強まり、グロース株の下げがきつくなっている。米SOX指数は5.8%の急落となっており、同社など国内半導体関連にも売りが波及する展開となっている。
<5411> JFE 1498 0下げ渋っていってこい。岡山県の高炉1基を2028年前後に電炉に転換する方針を固めたと報じられた。鉄鋼大手の中で、高炉を大型電炉に転換する動きは初めて。当面の投資負担増が懸念されるほか、業績インパクトも不透明だが、脱炭素化に向けた取り組みとして、ポジティブ評価の動きも強い。電炉は高炉と比べCO2排出量が少なく、鉄鋼業界はCO2排出量が産業界の中でも多いため、こうした取り組みへの関心は高いもよう。
<4922> コーセー 13430 -190大幅反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」へ格下げ、目標株価は12600円を据え置いている。化粧品大手3社の中では、国内売上回復の進捗が最も高く、海外は中国ロックダウンの影響を韓国免税や欧米での売上増で補い、業績回復期待が高いと評価しているが、現在の株価はそうした期待を十分織り込んだと判断のもよう。今後は中国ECチャネルでの競争過熱で低下している利益率改善などが課題になると指摘。
<6361> 荏原製 5220 -190大幅反落。東海東京証券では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も7300円から6100円に引き下げている。受注高は22年12月期の7770億円から23年12月期には7500億円と高止まり感が出てくると予想しており、当面の株価上昇余地も小さくなると考えているもよう。とりわけ、装置需要の先送り懸念などで、精密・電子事業の23年12月期受注高は2ケタの減少を予想。
<3962> チェンジ 1915 +101大幅反発。SBIHDが議決権総数の7.05%に当たる510万株を相対取引によって取得すると発表。株式取得予定日は8月30日としている。両社は3月4日に資本業務提携を発表、SBIHDが19.81%を保有する筆頭株主となった後、6月27日には追加取得で20.13%にまで保有比率を引き上げ、持分法適用関連会社化していた。着実な保有比率上昇とともに、連携強化への期待も高まる形になっているようだ。
<7893> プロネクサス 1008 -91大幅安で4月27日の年初来安値を更新。200万株の株式売出、30万株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。筆頭株主である同社会長が売出人となる。プライム市場上場基準維持において平均売買代金が課題と認識、流動性向上を図ることを目的としている。売出株数は最大で、自己株式を除いた発行済み株式数の9.0%に当たる。当面の需給悪化を警戒する動きが優勢となっているようだ。
<4064> カーバイド 1248 -100大幅安で8月9日の年初来安値を更新。165万7400株の株式売出、24万8500株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。大株主のAGCや取引金融機関など4社が売出人となる。プライム市場の上場維持基準である「流通株式時価総額」の充足を目指して、政策保有株の縮減方針をとっており、その一環となるようだ。売出株数は最大で、自社株を除いた発行済み株式数の20.3%に当たる。
<5724> アサカ理研 1790 +300ストップ高。環境省では、「都市鉱山」と呼ばれる使用済みの電子機器から金属を回収して再資源化する量を2030年度までに倍増させると一部で報じられている。電子部品からの貴金属回収を主力とする同社にとってメリットにつながるとの見方が先行しているようだ。なお、全般地合い悪の中でスタンダード市場では、何の材料もなく値幅取りの動きで急騰している銘柄が多く散見される形になっている。
<7847> グラファイトD 651 +32大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の1.9億円から3億円に、通期では5億円から6.7億円に上積みした。自社ブランドシャフトの各ゴルフショップからの直販受注及び各クラブメーカーからのカスタム用シャフト受注が想定を上回っている。4月に投入した新製品は生産が受注に追い付かない状況ともなったようだ。上振れ期待はあったとみられるが、想定以上の上方修正と捉えられた。
<4707> キタック 298 -27急落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業損益は0.3億円の赤字となり、前年同期比0.9億円の損益悪化となっている。通期予想は2.3億円の黒字を据え置いている。上半期は0.4億円の黒字であったため、5-7月期は赤字に転じる状況となっている。主力の建設コンサルタント事業が2ケタ減収減益に。先週末に大きく上昇していた反動も強まる形になっている。《ST》
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