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伊藤忠、植物由来食品の新ブランド立ち上げ 都内でフードトラック開始
wellbeansのロゴ(画像: 伊藤忠商事の発表資料より)[写真拡大]
伊藤忠商事(東京都港区)は28日、プラントベース食品のブランド「wellbeans(ウェルビーンズ)」を立ち上げたと発表した。プラントベース食品とは、植物由来原料を使った食品のこと。環境負荷を下げる食事として注目が高まっている。
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プラントベース食品の研究開発を50年以上続ける不二製油(大阪府泉佐野市)と共同で商品開発を行う。料理研究家と考案したタコライスやキーマカレー、ピタサンドなどをまずはフードトラックで展開。ラー油と植物性油脂から生み出したチーズなどトッピングもプラントベースにこだわった。
フードトラックは7月27日から東京都内で開始した。場所は渋谷のリバーストリート、有明ガーデン、北青山の伊藤忠ガーデン前で展開する。営業時間は11時から16時の予定だ。
世界的に気候変動や人口増加の影響で食料の供給不足が懸念されており、付随して環境負荷も問題視されている。現在、テクノロジーで食の問題を解決する「フードテック」が注目されており、伊藤忠商事も本腰を入れて乗り出した格好だ。同社の食品流通業界におけるネットワークや知見と、不二製油の培ってきた技術力を結び付けて開発に取り組む。
ミネラルや食物繊維を豊富に含む大豆などの植物性たんぱくと、植物性油脂を使う。「おいしさ」「健康」「素材」「環境」の4つを徹底的に追及しながら展開する方針だ。
農林水産省の『令和2年度フードテックの振興に係る委託調査事業報告書』によると、世界のフードテック市場規模は2020年で24兆円。2050年には279兆円に急拡大すると予測されている。
海外では大手企業からスタートアップまで積極的に参入している。バーガーチェーンがけん引役となり、代替肉が米国では一大ブームとなっている。中国当局も代替肉の使用を推奨しており、巨大市場として各国の企業がしのぎを削る状態だ。
フードテック分野への投資も年々増加傾向にあり、フードテックの主要なスタートアップ企業の時価総額は、日本の食品製造のトップ企業に肉薄している。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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