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凸版印刷、農産物の地産地消マッチングアプリ開発 会津若松市で実証実験
「ジモノミッケ!」ユーザー向けサイトのイメージ画像(画像: 凸版印刷の発表資料より)[写真拡大]
凸版印刷は、農産物の生産者と地域の顧客を結びつけるアプリ「ジモノミッケ!」を開発した。事業性とユーザビリティーを検証する実証実験を7月11日から9月30日まで、福島県会津若松市と周辺地域で行う。2023年度の事業化を目指しており、2030年度までに50拠点の導入と10億円の売上高を目指す。
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今回の実証実験には、農産物を生産する30社と、実需者30社が参加。実需者は、小売店や食品加工業者、飲食店、宿泊施設、介護施設など。参加者にアプリを提供し、マッチングが成立すれば専任の配達員が集荷と納品を行う。
小売店や飲食店の一部は差別化のために付加価値の高い農産物の仕入れに注力しはじめている。だが、大都市に優先的に供給される流通構造のため、都市部を経由して過剰な流通コストが上乗せされた状態で入手せざるを得なくなっていると言う。
また生産者にとっても、都市部への流通コストを前提にした値決めをされてしまうため、高収益化することができないという問題がある。そこで地域内の需要と供給をデジタルで可視化し、新鮮な農産物を地元でそのまま取引できるようにしようと考えた。
利用者はパソコンやスマートフォンのアプリを通して簡単に供給情報や需要情報を登録できる。入札や落札の状況もリアルタイムで確認が可能だ。
マッチングが成立すれば、配達員が生産者の軒下で集荷。AIによって導き出した最適なルートを使って納品を行う。無線通信タグを用いてトラッキングも行うため、安全性も高い。温度管理ができる仕組みも導入している。
現在、入力データをもとに最適な取引相手と自動的にマッチングする仕組みも開発中。デジタル地域通貨を使い、決済の見える化や現金化までのタイムラグの解消も行っていく計画だ。
尚、実証実験は一般社団法人アイクトコンソーシアムの展開する「食・農業ワーキンググループ」の活動の一環として行うものとなる。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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