東京・赤坂の複合施設整備、街区名称が「東京ワールドゲート赤坂」に

2022年5月12日 16:18

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赤坂トラストタワーの完成イメージ(森トラスト発表資料より)

赤坂トラストタワーの完成イメージ(森トラスト発表資料より)[写真拡大]

 森トラストとNTT都市開発が、東京・赤坂で国家戦略特区事業として進めている複合施設整備(港区赤坂)で、街区名称が「東京ワールドゲート赤坂」、施設名称が「赤坂トラストタワー」と決まった。ホテル、店舗、オフィス、歴史文化発信施設など多様な施設が入り、2024年8月に第1期、2025年10月に第2期竣工を予定している。

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 施設は約1万6,000平方メートルの敷地に建つ地下3階、地上43階建て延べ約22万平方メートル。江戸型山車など周辺に残る江戸文化を紹介する歴史文化発信施設とホテルで訪日外国人を受け入れるとともに、オフィスや店舗で地域のにぎわいを創出し、東京の国際競争力を高められる施設とすることが狙い。人々が足を運びたくなる機能を集め、ニューノーマルな働き方とライフスタイルを提案する場所にもする。

 低層階に歴史文化発信施設、店舗、高層階に国際基準のホテル、サービスアパートメントが入居。中間部をオフィスが占める。オフィスは専用部内屋外テラスや内部階段設置に対応するなど、企業内のコミュニケーションを活性化させる機能を充実させる。地下は駐車場。このほか、クリニックの入居、大規模緑地の整備も予定している。

 施設はコロナ禍が終息したあと、東京へ再び、多くの訪日外国人観光客やビジネス客が訪れることを想定。東京と世界を結ぶゲート、歴史と未来をつなぐ新しい目的地として2021年1月から建設工事を進めてきた。

 建設地周辺は中央省庁など政府の施設、民間のオフィスが集まり、日本の政治経済の中枢を担う一方で、赤坂氷川神社や大名屋敷跡など江戸時代の名残りが随所に残り、個性豊かな街並みを形成している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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