松屋フーズ、愛知と愛媛の5店舗にLooopの屋根置き太陽光発電設置

2022年5月10日 07:13

印刷

松屋フーズの店舗に設置された太陽光発電(Looop発表資料より)

松屋フーズの店舗に設置された太陽光発電(Looop発表資料より)[写真拡大]

 飲食チェーンの松屋フーズは愛知、愛媛の両県にある5店舗に新電力Looop(ループ)の屋根置き太陽光発電を設置した。二酸化炭素排出量と光熱費削減が狙いで、今夏から電力使用を始める。

【こちらも】サニックス、ららぽーと福岡に太陽光発電を設置 商業施設の脱炭素化が加速

 屋根置き太陽光発電を設置したのは、松のや瀬戸店(愛知県瀬戸市)、松のや半田店(半田市)、松屋豊田十塚店(豊田市)、松屋・松のや四国中央店(愛媛県四国中央市)、松屋・松のや新居浜店(新居浜市)。搭載した設備容量は9.5~13.68キロワットで、年間の二酸化炭素排出量を17.1~21.5トン、導入後の年間電気料金を4~6.7%削減できる。

 太陽光発電の設置は費用負担なしで導入できるLooopの未来発電を活用した。設備はLooopが保有し、メンテナンスする一方、松屋フーズは店内で使用した電気料金をLooopに支払う。10年間の契約期間が終了すると、太陽光発電はLooopから松屋フーズに無償で譲渡され、無料で使用できるようになる。ただ、災害など非常時は契約中でも非常用電源として無料で使用できることになっている。

 松屋フーズは世界的な脱炭素の流れの中で、リサイクルや省エネを推進するとともに、埼玉県嵐山町の嵐山工場、静岡県富士宮市の富士山工場、埼玉県川島町の川島生産物流センターなどに太陽光発電を設置。再生可能エネルギーの利用に努めてきたが、これをさらに推進するため、店舗への導入を決めた。

 Looopは2011年の東日本大震災直後に操業した新電力で、自社発電所を北海道中標津町、大阪府熊取町、広島県三次市など40カ所以上に持ち、太陽光発電システムの販売、再エネ発電所の運営も手掛けている。未来発電は太陽光発電のさらなる普及を目指して2021年から戸建て住宅や店舗向けに始めている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事