TISのサービスロボット一括管理プラットフォーム、東京ミッドタウン八重洲で導入

2022年4月24日 18:15

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「RoboticBase」の画面例(画像: TISの発表資料より)

「RoboticBase」の画面例(画像: TISの発表資料より)[写真拡大]

 TIS(東京都新宿区)は22日、8月に竣工予定の大型複合ビル「東京ミッドタウン八重洲」で、複数のサービスロボットを一括管理するプラットフォーム「RoboticBase」が採用されたと発表した。最適なサービスロボットの選択や運用を支援するコンサルティングサービスも提供。清掃ロボットやデリバリーロボットを導入する予定だ。

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 導入予定のロボットは清掃や運搬を自動で行うだけでなく、エレベーターを自身で呼んで目的の階で降車することができる。施設内の飲食店からテイクアウトした商品の配達もロボットが担う。

 ポストコロナ時代を見据えて、対面接触を減らし省人化を行う。また、コロナ禍をきっかけに拡大したフードデリバリーにも対応するようにした。今後は5Gを活用して、さらに高度なロボットの運用も検討していくと言う。

 TISのプラットフォームでは、清掃やデリバリーのロボットだけでなく、各社が提供する案内や警備などのサービスロボットもまとめて一括管理できる。特定分野を担当するロボット同士の効率的な連携や、IoTデバイスなどとのデータ連携を通して、付加価値も向上させる。

 TISでは、顧客のニーズにあわせてサービスロボットにAI技術やIoTを掛け合わせて提案。仕組みや環境構築のために、企画や検証、導入、運用までサポートする。

 コンサルティングサービスでは、特定のソリューションや製品に偏らない中立的な立場で、最適なサービスロボットやシステムを選択すると言う。

 東京ミッドタウン八重洲は、三井不動産が展開する東京ミッドタウンブランドの大規模オフィス。最新の感染症対策技術を取り入れており、「完全タッチレスオフィス」を実現。デジタルトランスフォーメーションの推進のために、積極的なロボット活用を推進している。

 TISは東京ミッドタウン八重洲へのサービスロボット導入・運用を前に、「日本橋室町三井タワー」で実証実験を実施している。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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