日産、EV「アリア」のパワートレインをレーシングカーに コンセプト発表

2021年12月4日 11:18

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アリア・シングルシーター・コンセプト(画像: 日産自動車発表資料より)

アリア・シングルシーター・コンセプト(画像: 日産自動車発表資料より)[写真拡大]

 日産自動車は2日、「アリア・シングルシーター・コンセプト」を発表した。グローバル本社ギャラリーにて開催中の「NISSAN FUTURES」で明かしており、アリアに採用した高性能パワートレインを同社のレーシングカーに搭載する。

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 アリアは2019年の東京モーターショーで世界初公開され、2021年に日本市場での販売を開始。EVスタイルのコンパクトSUVという、時代の最先端をいくコンセプトを採用。今回はアリアの最新モデルではなく、同車にも使用しているパワートレインを、日産のシングルシーター(1人乗り)レーシングカーに搭載するというプロジェクトである。

 今回のコンセプトカーの見た目は、未来型のレーシングカーそのものだ。だがデザインは従来のアリアのスタイルを踏まえているという。フロントのV型デザインをライトで示し、近未来的な世界観を表現。カーボンファイバーを中心に構成したサイドなど、大胆なデザインが随所に見られる。まさに未来世界を表現した1台であり、走行シーンの公開にも期待がかかるだろう。

 アリア・シングルシーター・コンセプトの開発には、日産が現在参戦中のABB FIAフォーミュラe世界選手権における経験が役に立ったという。日産のグローバルモータースポーツディレクター、トマソ・ヴォルペ氏は、アリアのパワートレインとレーシングカーの融合について「EVのさらなる可能性とワクワクする魅力を追求」するとコメントしている。

 日産はフォーミュラeの参戦経験を通し、EV開発のノウハウを突き詰めている。その集大成として登場したのがアリア・シングルシーター・コンセプトなのだろう。今回のコンセプトをレースに投入する予定はなく、あくまでもアリアのスペックや加速感を表現するために作られたものとされている。日産のEVに対するスタンスをまとめた1台と考えた方がよさそうだ。

 アリア・シングルシーター・コンセプトは市販車でもなく、レースへの投入予定もないが、日産の現在を象徴するうえで注目を集めそうである。

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