ユーロ週間見通し:もみ合いか、欧米株式の動向を注視へ

2021年11月27日 14:16

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記事提供元:フィスコ


*14:16JST ユーロ週間見通し:もみ合いか、欧米株式の動向を注視へ
■やや強含み、米利上げ確率低下でユーロ売り縮小

今週のユーロ・ドルは、やや強含み。2022年における米利上げ観測が広がったことや、ユーロ圏における新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気してユーロ売り・米ドル買いが一時活発となった。しかしながら、新型コロナウイルスの新たな変異株が検出され、米国の利上げ確率が低下したことから、ユーロ売り・米ドル買いは縮小し、ユーロ・ドルは1.13ドル台に戻した。取引レンジ:1.1186ドル-1.1331ドル。

■下げ渋りか、1.12ドル台で顧客筋などのユーロ買いも

来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。欧州における新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されており、リスク選好的なユーロ買いは引き続き抑制される見込み。ただ、2022年の米利上げ確率は低下していること、1.12ドル台で顧客筋などのユーロ買いが増えるとの見方もあり、ユーロ・ドルは1.12ドル近辺で下げ渋る可能性がある。

予想レンジ:1.1200ドル−1.1400ドル

■下落、一時128円を下回る

今週のユーロ・円は下落。ユーロ圏における新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気してユーロ売り・円買いが活発となった。新型コロナウイルスの新たな変異株が検出され、世界の景気回復を脅かすとの見方が浮上したことも嫌気され、リスク回避的なユーロ売り・円買いは継続。米ドル・円相場が円高方向に振れたことも影響し、ユーロ・円は一時128円を下回った。取引レンジ:127円80銭−129円60銭。

■もみ合いか、欧米株式の動向を注視へ

来週のユーロ・円は、もみ合いか。欧州での新型コロナウイルスまん延により、一部のユーロ加盟国で都市封鎖が導入された。さらに、新型コロナウイルスの新たな変異株が検出され、世界の景気回復を脅かすとの見方が浮上していることから、ユーロ売りが先行しそうだ。ただ、原油価格の下落や供給制約の段階的な解消によって企業収益の改善が期待されており、欧米株式が反発した場合、リスク選好のユーロ買い・円売りが増える可能性は残されている。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・12月2日:10月失業率(9月:7.4%)
・12月3日:10月小売売上高(9月:前月比-0.3%)

予想レンジ:127円50銭−129円50銭《FA》

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