ZOZO、富士電機、アンリツなど/本日の注目個別銘柄

2021年10月29日 16:32

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記事提供元:フィスコ


<2212> 山崎パン 1730 -92大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は14.7億円で前年同期比38.4%増益となったが、市場予想は7億円ほど下振れた。子会社の不二家は好調であるが、単体では、好採算の食パンの伸び悩みや原料高などで減益となったもよう。来年度には一段と原材料コストなどの上昇が想定されるなか、主力事業の伸び悩みを受けて警戒感が先行しているようだ。

<6504> 富士電機 5550 +585急伸。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業益は110億円で前年同期比3.8倍となり、市場予想を15億円程度上振れた。また、通期計画は従来の600億円から670億円に上方修正し、コンセンサスの640億円をも上回り、現行の為替水準が続けばさらなる上振れも想定されているようだ。主力事業の収益見通しを揃って引き上げている。未定としていた上半期配当金は前年同期末比5円増の45円に引き上げ。

<6857> アドバンテス 9330 -270急反落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業益は214億円で前年同期比22.2%増、物流混乱の影響などで市場予想を50億円程度下回る。一方、通期計画は1000億円から1050億円に上方修正。また、7-9月期受注高は1000億円弱の従来想定を大幅に上回る2038億円となり、通期予想は4000億円から5650億円に増額。ただ、下期計画は上期比減少を見込み、株価は短期的な出尽くし感に。

<6723> ルネサス 1402 -32急反落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期のNon-GAAPベースでの営業益は839億円で、会社計画中央値696億円や市場予想を大幅に上振れた。一方、10-12月期見通しは、営業益の中央値をベースに834億円としており、ほぼ前四半期並みの水準。供給面のボトルネックなどを反映して、粗利益率の前四半期比低下を見込む。慎重な計画とはみられるが、株価も高値圏にあるため目先の出尽くし感が先行した。

<6861> キーエンス 68510 +3280大幅反発。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は1040億円で前年同期比59.8%増益となり、市場予想を80億円程度上振れる着地に。全地域で大幅増収となり、四半期ベースでの過去最高を更新。全般的に部材不足の影響が強まっている中、即日出荷体制が維持できているほか、粗利益率も第1四半期と同様に高水準であり、強い収益体質があらためて確認されている。なお、業績見通しは非開示としている。

<6758> ソニーG 13140 +245急反発。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業益は3185億円で前年同期比1.0%増となり、市場予想を300億円程度上回った。エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション事業が好調持続のほか、イメージング&センシング・ソリューション事業も想定以上に底堅く推移した。通期計画は9800億円から1兆400億円に上方修正、市場予想を300億円程度上振れ。相対的な底堅い業績推移を評価の動き。

<6754> アンリツ 1885 -187急落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は44億円で前年同期比6.9%減となり、市場予想を5億円程度下振れている。半導体不足などでの供給面がボトルネックに。通期計画は205億円で前期比4.3%増を据え置いているが、半導体不足の影響は下期に一段と拡大するとの見方が示されており、コンセンサスは切り下がる方向とみられる。7-9月期は通信計測事業の受注高も前四半期比では減少となっている。

<6770> アルプスアル 1110 -76大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は106億円で前年同期比141億円の損益改善となり、ほぼ従来計画線上での着地となっている。通期予想は売上高を下方修正、半導体不足による自動車メーカーの減産の影響が響く。一方、営業利益は280億円の従来予想を据え置いているが、為替前提を円安に修正しているため、実質的には下振れと捉えられている。なお、追加の構造改革費用計上で通期最終益は下方修正している。

<6752> パナソニック 1392.5 -92大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は968億円で前年同期比4.3%増益となり、1050億円程度の市場予想を下振れ着地に。調整後営業利益は2ケタの減益になっている。空調冷熱ソリューションズやスマートライフネットワーク、車載機器・電池などが伸び悩んだ。通期計画は3300億円から市場予想並みの3700億円に上方修正も、一過性の株式評価益計上などが主因となっている。

<3092> ZOZO 3645 -630急落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は112億円で前年同期比18.1%増益となり、120億円程度の市場予想は下回った。前年のハードルが低かったZOZOTOWN事業の受託販売の伸びが想定より限定的にとどまっているもよう。株価が高値圏で推移していたことから、コンセンサス下振れ決算をネガティブ視する動きが先行する形に。《ST》

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