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日産が7代目「フェアレディZ」の北米モデル公開! 待たれる、日本仕様車のお披露目
新型「Z」(米国モデル)(画像: 日産自動車の発表資料より)[写真拡大]
日産自動車は、18日(現地ニューヨーク時間:17日)に開催された特別イベントで、新型Z(日本仕様はフェアレディZ)の北米モデルを公開した。
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且てのモデルは米国で「370Z」と呼称されていたが、7代目の新型車は数字部分が無くなりシンプルに「Z」となる。今までも、「Z Car(ズィー・カー)」と呼ばれていた実績があるようだから、今後は米国での呼称が統一されることになる。
北米モデルのボディサイズは、全長172.4インチ(約4379mm)、全幅72.6インチ(約1844mm)、全高51.8インチ(約1316mm)でホイールベースは100.4インチ(約2550mm)だ。
エンジンは400馬力の最高出力を叩き出す、3リッターV型6気筒ツインターボで、6速MTとパドルシフト付9速ATの選択肢がある。
グレードは「Sport」と「Performance」の2階層構成になる他、早い時期であれば僅か240台の限定生産になる「Proto Spec」も入手できるかも知れない。
フェアレディZは初登場してから30年目の2000年9月に販売終了となり、絶版車種の扱いになった。経営不振が伝えられていた日産のCOOに就任していたかのカルロス・ゴーンが、「日産リバイバルプラン」を強力に印象付けるZ33型の発表に臨んでいる。今回、オンラインで世界同時中継された発表会で、アシュワニ・グプタCOOが新型「Z」をお披露目したこととの共通性は、日産の看板車種の発表がどちらも外国人役員によって行われたことだ。
フェアレディZに行われた直近のフルモデルチェンジは、2008年12月に発表された6代目Z34型である。今回、10年以上の歳月を経て発表された新型車の型式はZ34型のまま変わらない。日産の広報では、「プラットフォームは変わらないが、シャーシチューニングとパワートレインは刷新され、ボディと内外装デザインも一新している。全体の80%は生まれ変わっているので走行性能は大幅に向上している」としている。
自動車は型式認証制度で、事前の申請や届出を行い保安基準への適合審査等を受けることが求められている。新しい型式を取得するためには、環境性能や衝突安全性など日々厳しくなっている社会的な要求を、1からクリアする必要がある。結果的には開発期間も長期化して、開発費用が嵩み車両価格を引き上げる要因になりかねない。
フルモデルチェンジとPRは出来なくても、実質的にほとんど生まれ変わったクルマだと考えれば、グプタCOOが新型Zを「7代目」と呼んでいたことにも納得がいくだろう。
北米仕様モデルがそのまま日本国内で販売されることはないので、日本風の味付けをした国内モデルのお披露目の舞台は、22年1月に開催される国内最大級のカーイベント「東京オートサロン2022」が有力だ。ぐっと引き締まった「7代目フェアレディZ」を目にする日は近い。(記事:矢牧滋夫・記事一覧を見る)
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