19日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で反落、資源・素材が安い

2021年8月19日 16:57

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記事提供元:フィスコ


*16:57JST 19日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で反落、資源・素材が安い
19日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比19.73ポイント(0.57%)安の3465.56ポイントと反落した(上海A株指数は0.57%安の3632.14ポイント)。


商品市況安が嫌気される流れ。昨夜のNY市場ではWTI原油先物が1.7%安と5日続落し、ロンドン金属取引所(LME)では主要非鉄の先物価格が軒並み下げた。この日の上海商品取引所でも、非鉄や鉄筋など主要な素材が安く推移している。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。景気腰折れを回避するため、中国当局は金融・財政政策を積極化するとの観測が根強い。市場関係者の一部は、「中国人民銀行は10〜12月にかけて預金準備率を再び引き下げる」とみている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、景気動向に敏感な資源・素材が安い。中国石油化工(600028/SH)が3.2%、中国石油天然気(601857/SH)が2.2%、洛陽モリブデン(603993/SH)が4.0%、中国アルミ(601600/SH)が3.0%、安徽海螺セメント(600585/SH)が3.1%、馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が2.2%ずつ下落した。


金融株もさえない。興業銀行(601166/SH)が3.3%安、招商銀行(600036/SH)が2.9%安、中国平安保険(601318/SH)が4.2%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.7%安とそろって反落した。不動産株、食品飲料株、運輸株なども売られている。


半面、ハイテク株は高い。フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が5.1%、情報技術サービスの上海宝信軟件(600845/SH)が4.3%、IC設計の上海貝嶺(Shanghai Belling:600171/SH)が3.9%、通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)が3.8%ずつ上昇した。医薬品株、自動車株、公益株も買われている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.68ポイント(0.64%)安の262.55ポイント、深センB株指数が2.60ポイント(0.22%)高の1209.71ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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