今日の為替市場ポイント:米長期金利低下でドル買い抑制も

2021年8月16日 08:18

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記事提供元:フィスコ


*08:18JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利低下でドル買い抑制も
13日のドル・円は、東京市場では110円46銭から110円25銭まで下落。欧米市場では、110円33銭まで買われた後、109円55銭まで下落し、109円59銭で取引終了。本日16日のドル・円は主に109円台で推移か。米長期金利の低下を受けて、目先的にドル買い・円売りは抑制される可能性がある。

13日のニューヨーク市場では、8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値の急低下を受けて米長期金利は低下し、ドルは主要通貨に対して弱含みとなった。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)は今年後半に資産買入れの段階的縮小(テーパリング)に着手するとの見方は消えていないため、8月18日に公表される連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨(7月開催分)で金融緩和策の早期縮小について肯定的な意見が多く含まれていた場合、ドルは底堅い動きとなる可能性がある。なお、米国株式市場では、ダウ工業株30種とS&P総合500種が終値ベースの最高値を更新した。米国株式の堅調地合いが各国の株式市場に波及した場合、株高を好感してリスク選好的な為替取引が増える可能性は残されている。ドル・円については、ややドル安方向に動くとしても、日本経済の停滞を懸念して108円台で下げ渋る展開もあり得る。《FA》

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