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第一生命、デジタル完結型短期保険「デジホ」発売 コロナ罹患対応商品も
第一生命保険(東京都千代田区)は7日、子会社を通してミレニアル世代向けの新たな商品ブランド「デジホ」を立ち上げた。若者の価値観にマッチするよう、スマホで簡単に、必要な分だけ利用できるようにした。初回商品として9日から、新型コロナウイルスに対応した「特定感染症保険」を発売する。
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申込みから給付金の受け取りまで、全ての手続きがスマホやパソコン上で完結する。デジタル対応のため24時間申込みが可能だ。必要な時に必要な内容だけピンポイントで加入できるため、保険料の支払いも数百円からと手頃。今後は電子マネーでの受け取りなども行えるようにする予定だ。
デジホを提供するのは、2020年1月31日に設立した第一生命の子会社第一スマート少額短期保険だ。商品ラインアップの第1段は、エッセンシャルワーカーを対象にした「特定感染症保険」。保険期間は3カ月間で、新型コロナウイルスをはじめとした特定の感染症と診断された場合に、一時金10万円を支払う。保険料は3カ月一時払いで一律980円(2021年4月申込みの場合)。加入年齢は18歳~69歳までとしている。
医療機関のPCR検査陽性による入院、ホテル療養等への経済的な備えに利用してもらいたい考え。新型コロナウイルスの感染状況に応じて、毎月1日に保険料を案内する「ダイナミックプライシング」を採用している。
フリーランサー向けの保険も検討している。エンジニアやフォトグラファー、デザイナーなどが、感染症罹患で働けなくなった時などに備えるための少額短期保険だ。「先払い」で資金繰りをサポートするサービスも視野に入れる。
同社はミレニアル世代やZ世代と呼ばれる若者の取り込みのために、新ブランドを立ち上げた。フリーランスコミュニティ、人材紹介、婚活サポート、ヘルスケアサービスなどを手掛ける企業と協業を予定している。ビジネスパートナーが導入しているサブスクリプションサービスの一環として、保険の提供などを計画している。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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