京都マルイ跡の河原町ガーデン、エディオン核店舗に4月下旬開業へ

2021年3月24日 07:13

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京都河原町ガーデンの開業イメージ(住友不動産発表資料より)

京都河原町ガーデンの開業イメージ(住友不動産発表資料より)[写真拡大]

 住友不動産は、京都市下京区の阪急電鉄京都河原町駅前で改修工事を進めている京都住友ビルが、家電販売大手のエディオンを核店舗とした「京都河原町ガーデン」として4月下旬に開業することを明らかにした。2020年5月に閉店した京都マルイ跡で、京都市を代表する繁華街河原町地区の集客の拠点としても注目されている。

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 京都住友ビルは1976年に完成した地下3階、地上8階建て延べ約2万9,000平方メートルで、売り場面積が約1万3,500平方メートル。阪急の京都河原町駅に地下1階で直結し、河原町地区を代表する大型商業施設の1つとしてこれまで、四条河原町阪急や京都マルイが入居してきた。

 改修後は地下1階から6階までにエディオンが入り、家電製品やスマートフォン、テレビゲームなどを販売するほか、地上1階に京都北山のテーラーを発祥とするスーツの「オンリー」が出店。7、8階には京都八坂の名店「京都祇園天ぷら八坂圓堂」など全12店で構成するフードホールとイベントスペースなどが設けられる。フードホールにはイートインスペースやベビーカー置き場を設置する。

 外観は完成当時の着物から発想を得た縦糸と横糸を交差させたデザインを継承した。昼は陰影で豊かな表情を見せ、夜は行灯のように背面からやさしく穏やかな光が漏れるように設計、京都の景観に配慮している。

 河原町周辺は新型コロナウイルスの感染拡大前、中国や韓国、欧米などから来た外国人観光客でごった返していた。訪日客を見越した商業施設の建設ラッシュが続いたことから、訪日客が消えたあと、過当競争に陥っている。京都住友ビルはこれまで、阪急や丸井が近隣商業施設との競争で苦戦を強いられてきたが、エディオンの誘致で巻き返しを図る。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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