鳥貴族、新業態「トリキバーガー」8月出店 20億円投じ次の主軸事業へ

2021年3月6日 07:22

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 鳥貴族ホールディングス(大阪府大阪市)は5日、新業態としてチキンバーガー専門店「TORIKI BURGER(トリキバーガー)」をオープンすると発表した。1号店の出店は8月を予定している。候補地は東京23区。2024年7月までに10~20店を展開し、FC制度の構築も行う方針だ。3カ年で20億円の投資を計画する。

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 中期経営計画を見直し、コロナ禍でも通用する新業態を早期に立ち上げることにした。鳥貴族と同様に全て国産の食材を使用しながら、低価格で商品を提供する。イートインだけでなく、テイクアウト、ドライブスルー、デリバリーを組み込む。

 直営店で業態の確立を行い、次期中期経営計画では直営のみならずFCの展開も加速する。同社はもともと2020年7月期から3カ年の中期経営計画を公表していたが、コロナ禍の対応で暗礁に乗り上げた。厳しい事業環境下で成長を図るため、計画を見直し新業態開発を急いだ格好だ。

 主軸事業の鳥貴族は国内市場で飽和することは見えている。米国を足掛かりとしてグローバルに展開することを成長戦略として掲げていたが、一方で将来的な新業態開発も視野に入れていた。鳥貴族の休業や時短営業に背中を押され、前倒しすることにした。

 鳥貴族に関しては立て直しを図るために年間5~10店の新規出店を再開する。売上高は当初450億円をみこんでいたが、370億円に下方修正した。営業利益率は5.9%を目指す。投資額は12億円。既存投資と生産性向上にはそれぞれ6億円ずつ充てる。トリキバーガーには20億円を費やし、優先順位を上げる。

 長期的には、トリキバーガーの海外展開も行い、鳥貴族と並ぶ主力事業に育てたい考え。「グローバルチキンフードカンパニー」を目標に掲げており、トリキバーガーが軌道に乗れば、第3、第4の業態開発も継続的に行う。

 同社の2020年7月期の売上高は前期比23.2%減の275億円。営業利益は同17.4%減の9.8億円となった。トリキバーガーの早期立ち上げで巻き返しが図れるか、注目が集まる。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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