ギグワークス、神栄、クロスプラスなど/本日の注目個別銘柄

2020年12月14日 16:06

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記事提供元:フィスコ


<6245> ヒラノテク 2080 +111大幅続伸。東海東京では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を3100円に設定した。EV関連の設備投資増強が今後想定されており、リチウムイオン電池向け電極塗工機などの需要拡大に期待と分析。車載用リチウムイオン電池には安全性が求められ、塗工や乾燥技術が高い同社にとってビジネスチャンスは大きいと指摘。同社の年間受注高は、前期の213億円に対し、23年3月期には430億円にまで拡大と見込む。

<4091> 日本酸素HD 1954 +146大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1880円から2400円に引き上げている。海外での再編進展による競争環境の改善、半導体向けや海外事業の成長性を評価するとともに、半導体向けの好調や産業活動再開によるガス販売の回復、米国での値上げ進捗などから業績予想を上方修正しているようだ。22年3月期営業利益は869億円から925億円にまで増額修正している。

<3169> ミサワ 730 -86大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は4.7億円で前年同期比32.2%減益となっている。上半期は4.2億円で同17.5%減益であったが、8-10月期は0.5億円で同74%の大幅減益となる形に。通期5億円計画は上半期までの高い進捗率から上振れ期待もあったとみられ、8-10月期の急速な収益鈍化をネガティブ視する動きが優勢のようだ。

<6508> 明電舎 2206 +140大幅反発。100億円程度を投じて、国内外でEVに使うモーターや関連部品を増産すると報じられた。中国ではEV向けモーターの工場を稼働させ、国内では愛知や山梨の工場で増産し、22年3月期に生産能力を年96万個と3年間で3倍の水準にまで高める。21年3月期のEV関連の売上高は約130億円の見通しだが、28年度をめどに1000億円を目指もよう。EV市場拡大による業績寄与の大きさなど意識される形に。

<2375> ギグワークス 2604 +500ストップ高。先週末に20年10月期の決算を発表、営業利益は10億円で前期比27.8%増益となり、従来予想の9億円を上回る着地になっている。第3四半期までは減益決算であり、上振れは想定外との見方にも。また、21年10月期は12億円で同19.7%増と連続2ケタ増益の見通しとしている。年間配当金も前期比2円増の24円と連続増配を計画。新年度の収益水準は市場期待を大きく上回る状況となっているもよう。

<8086> ニプロ 1221 +19大幅続伸。26年度までに世界で1000億円以上を投資して、透析用人工腎臓を増産すると報じられている。ベトナムや日本を中心に投資、透析患者向け人工腎臓「ダイアライザ」の月産能力を現在の2倍の1200万本にするようだ。先進国で多かった糖尿病の患者が、東南アジアなどでも増加していることに対応。成長分野における積極的な拡充策を評価、今後の業績拡大に直結するとの期待が先行しているもよう。

<5632> 三菱製鋼 678 +100ストップ高。22年3月期営業損益は30億円の黒字を目指すと報じられている。21年3月期は66億円の赤字見込みだが、コロナ禍からの一定の回復を見込むほか、人員削減や生産拠点集約などコスト改革により、収益力を高めていくようだ。国内外で350人規模の人員を減らすほか、生産工場の集約なども含め、15-16億円程度の固定費削減効果を見込むもよう。収益回復ペースは想定以上との評価につながっている。

<3843> FB 1109 +150ストップ高。先週末に上半期決算を発表、営業益は19.9億円で前年同期比2倍となり、第1四半期の同85.3%増から増益幅が拡大した。つれて、通期予想は従来の19億円から24億円に上方修正した。インフラ系事業の堅調推移、エドテック事業の切り離しによる損失軽減などが収益上振れの要因に。また、FEH及びALCの株式譲渡に伴う特別利益の計上により、最終損益は2億円の赤字予想から7.5億円の黒字に。

<3320> クロスプラス 955 +150ストップ高比例配分。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は18.4億円で前年同期比2.6倍となっている。加えて、通期予想を従来の4億円から21億円、前期比4倍の水準にまで上方修正している。パステルマスクを中心としたファッションマスクの販売が想定を大きく上回っているほか、経費削減効果なども表面化しているもよう。年間配当金も従来計画の12円から24円にまで大幅引き上げ。

<3004> 神栄 894 +150ストップ高比例配分。先週末の後場から急伸、連日のストップ高となった。厚生労働省では10日に、国が主導して-75度のディープフリーザー3000台と-20度の7500台を確保すると発表した。同社では10月に、医薬品や食品など保管・輸送時の温湿度管理へ対応する温度ロガー「TempView」と温湿度ロガー「HygroView」を21年1月より販売すると発表しており、思惑物色の流れが強まっているようだ。《ST》

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