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日本金属、コナカ、シャープなど/本日の注目個別銘柄
<8698> マネックスG 310 +18大幅続伸。代表的な仮想通貨であるビットコイン価格が前日に急伸し、1万8000ドルを上回っており、時価総額は過去最大になっている。ペイパルが仮想通貨を決済手段として導入するなど決済利用への期待が高まり、投資家層の広がりも出てきているようだ。グループ会社が仮想通貨の取引所を運営している同社など、仮想通貨関連の一角にも見直しの動きが進んでいる。
<5491> 日本金属 734 +76大幅続伸。21年5月に施行される欧州医療機器規則コバルト規制に対応する注射針向ステンレス鋼「NK-304NKM」を、11月30日に出荷開始予定とすることを前日に発表している。今回の規制に対応できない海外メーカーなども多いとみられ、今後のシェア上昇などが期待される格好のようだ。規制対象はユーザー使用量全体の約13%に当たるが、すでに約6%に相当する物量の打診が入っているもよう。
<7494> コナカ 244 +22急伸。前引け後に20年9月期の決算を発表、営業損益は49.4億円で前年同期比50億円の損益悪化、第3四半期累計の18.7億円から一段と赤字幅は拡大している。一方、21年9月期は5.4億円の黒字に転じる見通しとしているほか、年間配当金も10円増配となる20円の計画としている。営業赤字継続との懸念もあっただけに、黒字転換見通しを受けて安心感が先行する展開になっているようだ。
<2413> エムスリー 8139 +176続伸。クレディ・スイス証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も4400円から10800円にまで引き上げた。足元の業績急伸を背景に、高バリュエーションは維持可能と考えているようだ。製薬マーケティング関連の受注は第2四半期時点で2.5倍以上に拡大しており、好業績は今期以降も継続する可能性が高いと判断しているようだ。足元でのコロナ感染者数拡大も関心を強めさせる要因に。
<5201> AGC 3525 +55反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も3500円から4500円に引き上げている。収益性低下が課題だったガラス事業で構造改革に着手したほか、これまで先行投資してきた戦略事業の利益寄与も表面化、収益性の高い事業への構造転換が具体化してきたと評価しているようだ。来年2月頃に公表が予想される次期中計に対する期待感も高めているもよう。
<6954> ファナック 24585 +40買い先行。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に、目標株価も17200円から26000円に引き上げた。グローバルに設備投資の回復局面を迎える可能性が高まっていること、今後は先行投資の回収フェーズを迎えることから、来期からの業績拡大局面入りを予想している。今期営業利益は会社計画854億円を上回る951億円、来期は1837億円までの拡大を予想。
<7994> オカムラ 937 +27大幅続伸。立会外取引において、発行済み株式数の9.06%に当たる1000万株を上限とする自社株買いを実施すると前日に発表している。これまで300万株を上限とする自社株買いを実施中であったが、取得上限を引き上げる形になっている。今後の需給インパクトは限定的ながら、一株当たりの株式価値向上にはつながることになる。また、取得株式は21年1月29日付で消却する予定ともしている。
<6407> CKD 2140 +36大幅続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も1860円から2490円にまで引き上げている。四半期業績の悪化が第2四半期だけにとどまり、第3四半期には回復の期待が出てきたことを背景としているもよう。機器製品の売上ボトム、半導体製造装置の投資動向が前倒しの可能性となっていると指摘している。
<6753> シャープ 1290 +93大幅続伸。前日に日経平均株価の臨時銘柄入れ替えが発表されている。上場廃止の可能性が高いドコモに替わって、同社が新規採用された。新規採用候補の一つではあったが、ほかにも候補銘柄があっただけに、リバランスによるパッシブファンドの買い需要を先取りする動きになっている。大和証券の試算では、約11日分の買いインパクトとされているようだ。一方、有力候補であったロームなどには売りが先行。《ST》
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