ヤリス・ジャガーは武士道、ポルシェ・キャデラックは合理主義、国の文化が見える? (2)

2020年11月10日 15:42

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トヨタ・ヤリス(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

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■「お国柄」を楽しむのが「クルマ通」

 ドイツのベンツ、BMWなどのクルマは、「質実剛健」と言えるメカニズムがしっかりしている。フランスのシトローエン、ルノーなどのクルマは、どこか「ファッショナブル」だ。アメリカは、やはり豪快だ。イタリアは情熱的で、ボルボには北欧の香りがしてくる。不思議なもので、クルマにもお国柄があるのだ。

【前回は】ヤリス・ジャガーは武士道、ポルシェ・キャデラックは合理主義、国の文化が見える? (1)

 その中でも、イギリスのジャガーは大変特徴的なクルマで、最近では「ハイテクと伝統の融合」と言える出来になっていると感じる。その昔、月刊誌カーグラフィックが文化として捉える方針に変った頃、ジャガーは品質の面で褒められる状態ではなかった。オイル漏れは当たり前で、ラジエターの中で水路が詰まっていることなどあって安定しなかった。

 かつて、クルマ好きの人がジャガー・XJSに乗っており、常にワックスがけするのを怠らなかった。しばらくすると、プレスラインのとがったところに塗装の禿が出来ていた。ワックスをかける布に塗装の色がついていたそうだ。また筆者のXJSは、新車時からエンジン警告灯が点灯しており、整備をして消してもすぐについたままとなっていた。それでも、そのまま7年間乗り続けた。

 そんなジャガーなのだが、XJSの内装は「家具のよう」と表現されるほど特徴があった。クルマの実用性とは程遠い作りになっていた。後席の引き出し式テーブルはインテリアとして見事な木の板で作られていたが、その面は滑って実用にならなかった。それがジャガーだと言わんばかりの出来だった。

 始めてベンツに乗った時は、「クルマの方が偉い」と感じた。「これがクルマだ」と説教されている気分だった。BMWに乗った時は、その正確なハンドリングに「ついてこい」と言われているようであった。両車とも、ドイツ車の特徴があって「合理的」で固められていた。

 アメ車に乗っていた時には、停車したままエンジンをふかすとボディが傾くほどサスペンションが柔らかかった。そしてアクセルを踏み込めば、タイヤは白煙を上げてバタバタと弾んで前に進めなかった。

 今では、こうやって「お国柄」を楽しむのが「クルマ通」であると、高らかに言いたい。

■日本車にはどのような特徴がある?

 日本のクルマは、ドイツ車より柔らかいと言うか、「徹底した合理主義」とは見えない。アメリカのように豪放磊落でもない。フランス車のように「ファッショナブル」とも言い難い。イギリスのように「家具のような装飾」でもない。

 だが最近のトヨタ・ヤリスを見てみると、ドイツ車のようなしっかりとしたメカニズムの印象と、日本的緻密な作りが全面的に感じる。しかし、まだ「文化」と言えるほどの特徴を主張出来ていないようだ。

 「和」を重んじる「質素で繊細な感触」とでも言えるのかもしれない。日本文化と言えばN-WGN、VANなど「軽四輪車」が、むしろ日本的合理主義を表しているのかもしれない。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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