レオパレス21、三越伊勢丹、西松屋チェなど/本日の注目個別銘柄

2020年10月2日 16:33

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記事提供元:フィスコ


<8848> レオパレス21 206 +15急伸。ソフトバンクG<9984>傘下で米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループの支援を受け入れると発表。前日は支援観測報道を受けて売買停止となっていた。普通株式優先株式、新株予約権などを割り当て、572億円を調達する。相応の希薄化は発生することになるが、資金調達によって6月末時点での約118億円の債務超過も解消できる見通しとなり、最悪ケースは回避できるとの見方が強まっている。

<5614> 川金HD 385 +80ストップ高。一昨日にMBOの実施を発表している。社長が100%の株式を保有しているSSホールディングスがTOBを実施する計画で、同社は賛同の意を表明している。TOB価格は388円で、一昨日終値に対するアップ率は27.2%となっている。TOB期間は10月1日から11月12日までの計画で、MBO完了後は上場廃止となる。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きになっている。

<3396> フェリシモ 1457 +300ストップ高。一昨日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業損益は従来の1.5億円の赤字から9.2億円の黒字に、通期では0.6億円の黒字から4.6億円の黒字に増額へ。顧客数が期初計画と比べて大幅に増加し、ファッションアイテムや雑貨商品の売上が想定以上に拡大しているもよう。第1四半期は0.3億円で前年同期比8.2%の減益であったため、6-8月期の想定以上の収益拡大がサプライズになっている。

<2352> エイジア 2699 +319急騰。一昨日にコネクティとの資本業務提携、並びに、業績予想の修正を発表。コネクティはSaaS型クラウド CMSの開発・提供及び DXコンサルティングを行うデジタルマーケティング企業、第3四半期より連結子会社化される。一段とDX関連としての位置づけを高める動きとなっている。なお、通期EBITDA予想は従来の4.4億円から5.3億円に上方修正、コネクティ分として0.4億円の寄与を見込んでいる。

<3099> 三越伊勢丹 579 +23大幅続伸。前日に9月の月次売上動向を発表。既存店売上高は前年同月比35.5%減となり、前月の同29.1%減から減少率はやや拡大する形になった。ただ、前年同月には消費増税前の駆け込み需要が発生していることで、想定以上に落ち込み幅は小幅にとどまったとの評価になっているもよう。EC販売好調に加えて、月後半からの気温低下で一部秋物衣料などにも動きが見られているもよう。本日は百貨店各社堅調な動きに。

<7545> 西松屋チェ 1515 +87急反発。一昨日に上半期決算を発表、営業利益は64.5億円で前年同期比2.9倍となった。8月20日に上方修正した水準をやや上回る着地となっている。通期予想は8月20日に上方修正した数値の85億円、前期比3.5倍を据え置いているが、足元でも月次既存店売上の好調が続いており、通期上振れ確度は高いとの見方が先行している。また、中間期末配当金を従来計画の10円から11円に引き上げていることも評価材料に。

<2809> キユーピー 2228 +62大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は204億円で前年同期比18.3%減益となったが、上半期は3割超の減益であり、6-8月期は増益に転じる形となっている。会社計画を上回ったもようで、市場コンセンサスも25億円程度上回っている。収益性の高い家庭用調味料の拡大などが収益に寄与。上半期決算時に下方修正している通期計画は、上振れの可能性が高いとの見方にもつながっているようだ。

<4829> 日本エンター 245 -45急落。一昨日に第1四半期の決算を発表、営業利益は0.4億円で前年同期比50.9%の大幅減益となっている。通期では3.4億円、前期比27.2%の増益見通しであり、低調なスタートとなる形に。外食手控えの影響を受けて、飲食事業者からの注文が低調に推移したようだ。前期にかけて順調な収益拡大が続いていたほか、3月安値から株価も大幅に水準訂正していたことで、失望感が強まる状況となっている。

<7965> 象印マホービン 1782 +41反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は39.2億円で前年同期比4.5%減益となった。上半期は31.2億円で同23.6%減益であったため、6-8月期は損益が改善する形であり、通期計画47億円、前期比13.7%減の上振れ期待にもつながっているようだ。巣ごもり関連需要で調理家電などが好調に推移のもよう。目先はインバウンド需要の回復が期待しにくいものの、過度な影響懸念は後退する形にも。

<8905> イオンモール 1540 +64大幅反発。一昨日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来の80億円から117億円、前年同期比59.9%減に増額へ。販促費の削減や業務効率の向上によるコストの低減効果が顕在化のもよう。第1四半期は24.7億円で同83.7%減益であったため、6-8月期は大きく減益率も縮小する形になっている。先行き懸念が一段と後退する流れに。なお、上半期の決算発表は10月6日に予定している。《US》

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