ソニー、アドバンテス、ブイキューブなど/本日の注目個別銘柄

2020年8月19日 16:10

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記事提供元:フィスコ


<3076> あいHD 1599 +102大幅続伸。前日に20年6月期決算を発表、営業利益は76億円で前期比9.7%減益となり、第3四半期決算時に下方修正した水準75億円に沿った着地となっている。一部事業売却のカード機器及びその他事務用機器事業の減益幅が大きかった。一方、21年6月期は80億円で同5.3%増益の見通し。配当金は前期並みの45円を計画している。サプライズは限定的とみられるが、増益計画を受けて買い安心感が先行する流れに。

<6758> ソニー 8526 -242続落。投資ファンドのサード・ポイントによる保有株の売却報道が伝わった。米SECが保有銘柄1万株超の掲載を求めている四半期ごとの報告書で、保有株は3月末時点での67万株から、6月末時点では1万株以下になった。サード・ポイントではこれまで、同社に対し事業再編などの経営改革を複数にわたって要求してきたが、今回の売却は改革後退につながるとの見方よりも、株価の上値到達感を意識させる状況とみられる。

<2352> エイジア 1891 +104大幅反発。コネクティの持株会社であるCONNECTY HOLDINGの子会社化に関する基本合意書を締結したと発表。期待材料に。コネクティは、Webガバナンス基準に即した本格的 CMSをクラウドサービスで提供し、DX事業なども展開する。コネクティが提供するウェブサイトから見込客の獲得を支援する機能と、同社のCRM機能が組み合わさることで、より包括的なDXプラットフォームが構築できるとされる。

<2931> ユーグレナ 804 +86急伸。リバネス、オーダーメードメディカルリサーチと共同開発中の新型コロナウイルスに関する抗体検査系において、被験者の血中に含まれる抗体濃度の推定を可能にするキメラ型抗体の作製に成功したと発表している。定性的な陽性、陰性の判定だけではなく、抗体濃度を推定することが可能になることで、高精度かつ迅速な検査体制が構築できることになる。今後の活躍余地の高まりが意識される形に。

<6535> アイモバイル 920 +120急騰。特に新規の材料は観測されていないが、「ふるさと納税」関連銘柄として関心が向かっているものとみられる。新型コロナの影響を受けた地方の高級食材や特産品を「緊急支援品」と称し、ふるさと納税を受け皿として活用する動きが強まっているようだ。同社では、ふるさと納税専門サイト「ふるなび」を手掛けている。同関連銘柄のチェンジ<3962>の足元の株価大幅上昇なども刺激に。

<2778> パレモ・HD 214 +14大幅反発。前日に自社株買いの実施を発表、発行済み株式数の1.25%に当たる15万株、4000万円を上限とし、立会外取引で取得するとしている。機動的な資本政策の遂行を図ることを目的としている。本日の立会外取引で13万100株を取得している。目先の需給期待が高まる形にはならないものの、一株当たりの価値向上として見直しの動きにつながっているようだ。

<3397> トリドール 1320 +65大幅続伸。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューも1400円から1600円に引き上げている。郊外ロードサイド店舗での売り上げ回復が進みつつあること、テイクアウトも定着してきていることから、業績回復スピードは従来見通しよりも早まると想定、21年3月期営業利益は会社計画2億円を上回る5億円に上方修正のようだ。

<3681> ブイキューブ 1565 +152急騰。特に新規の材料は観測されていないが、4月1日の高値1483円を更新し、三角保合いを上放れたことで、短期資金の追随買いやショートカバーの動きが強まっているようだ。決算発表後は出尽くし感が先行したものの、目先の利食い売り一巡後は、あらためて好決算を評価する動きが優勢にもなっている。Web事業急成長などで6月に続く業績上方修正を発表していた。

<6857> アドバンテス 5290 -160大幅続落。本日は同社のほか、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>など半導体製造装置関連銘柄のさえない動きが目立っている。アプライド・マテリアルズなど、米半導体関連株の下落が売り材料視されているようだ。前日の米国市場では、ナスダックは上昇したものの、SOX指数は0.6%の下落となっている。今週はエヌビディアの決算発表も控えており、半導体関連はやや神経質な動きにも。《US》

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