メキシコペソ円はもち合い継続か サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

2020年7月15日 15:06

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記事提供元:フィスコ


*15:06JST メキシコペソ円はもち合い継続か サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、メキシコペソ円についてのレポートを紹介します。

陳さんは、まずメキシコの政策金利について、『下げ余地が出てきた』として、6月メキシコ消費者物価指数(INPC)について『上昇率は3.33%と前月から0.55%加速した。コアインフレ指数の上昇率は3.71%(前月比0.37%)』と伝えています。

また、『メキシコ中銀は6月25日、新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動が著しく停滞していることを受け、主要政策金利を0.50%引き下げて5.00%に決定。利下げは9会合連続で、金利は2016年9月(4.75%)以降、最低水準となっている』と現状を説明しています。『メキシコ中銀金融政策決定会合議事録によると、さらに0.5%利下げを訴えているメンバーがいる』とのことで、『現在、政策金利が5%、インフレ率が3.33%なので、現在の実質金利は、5%−3.33%=1.67%。更に0.5%利下げすると、実質金利は1.67%-0.5%=1.17%まで低下する見込み』と伝えています。

続けて、8日には、米国とメキシコが首脳会談を開きました。この会談については、『米7月1日に発効したUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)が大きな経済効果を生むとアピールした。米政権が鉄鋼とアルミニウムへの関税再発動も示唆するなか、カナダは欠席した。トランプ大統領とロベスオブラドール大統領は成果を誇示するための共同宣言も作成し署名した』と述べています。

メキシコの新型コロナウイルスの感染状況については、『感染拡大が懸念されている。10日のメキシコの感染者は1日当たり7000人と同国の最多を更新した。第1波を収束させないまま経済再開を急いだことが裏目に出たと見られている』としています。

こうしたことから、陳さんは、メキシコペソ円の動向について『もち合い継続か』と考察しており、レンジは『4.60円~5.20円』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の7月15日付「メキシコペソ円今週の予想(7月14日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜《HH》

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