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F22ラプターは戦艦大和 空戦を根本的に変えるAIドローン 100年に1度の変革
現在、アメリカ空軍は大型軍事用AIドローンを開発しており、『Skyborg(スカイボーグ)』計画と呼んでいる。それは、これまでアメリカ軍が大量に保有して運用しているリモートコントロールのものではなく、AIにより自律して運用できるドローンだ。
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これを開発する理由は、空戦においてこれまで絶対的優位性を誇る、有人ステルス戦闘爆撃機ロッキード・マーティンF22ラプターのような戦闘機に対して、多数の安価AIドローンが集団で挑んできたら、勝ち目がない恐れが出てきたからだ。
例えば、F22は1機あたり220億円とも言われているが、1機あたり1億円でAIドローンを造ることが出来れば、200機対1機の戦いになる。自爆ドローンであってもコストでかなわない。空中戦の常識が変わろうとしているのだ。太平洋戦争中に主力艦が戦艦から航空母艦に代わっていったように、もう有人戦闘機では戦力にならない時代が来たのかもしれない。
中国では、数百機のドローンがそれぞれの関係性を掴みながら、編隊飛行するテストに成功していると言う。当然にアメリカもドローンを運用してきた実績があり、先だってもイランの司令官を暗殺している。イランもサウジアラビアの石油施設攻撃にドローンを使った実績があり、これからの戦争の主役は、当然にAIドローンとなっていくだろう。
戦艦大和・武蔵が空母艦載機に波状攻撃され無残に沈んでいった様は、幾度となく検証されてきた。そして現在まで、アメリカ海軍の空母打撃部隊はかつての無敵艦隊のようにふるまってきたが、いまでは巡航ミサイルの餌食となる可能性が高くなってきた。これから世界の覇権を争うのであれば、AIドローンに取って代わられる日は近い。何よりもコストが「安い」からだ。
そしてそれは、小国やテロ集団であってもアメリカ軍に匹敵する最新鋭の打撃兵器を持つことが出来ると言う点で、何よりも脅威となる。だから、日本の自衛を考える時も、高価な弾道ミサイルを装備する必要がないこととなろう。イージスアショアのような高価な防空システムが無力となる危険性が高く、日本の防空システム自体を根本的に考え直さなければならない時だ。
自動車産業は「100年に1度の変革期」と言われるが、兵器に関しても「100年に1度の技術革新」と言えるのであろう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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