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「空飛ぶクルマ」の実現へ有人飛行試験を開始 国内初 SkyDrive
有人飛行試験を開始した「空飛ぶクルマ」の試験機(画像:SkyDriveの発表資料より)[写真拡大]
自動操縦で空を飛ぶ垂直離着陸機「空飛ぶクルマ」の開発に取り組んでいるスタートアップ企業「SkyDrive(スカイドライブ)」(東京都新宿区)は6日、日本で初めての有人飛行試験を愛知県豊田市の屋内飛行試験場で開始したと発表した。同社は今後、屋内での飛行試験を重ねて屋外飛行試験許可を取得。今年夏のデモフライト、2023年の販売開始を目指す。
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スカイドライブは、個人が自由に空を移動できる技術の開発に取り組む有志団体「CARTIVATOR(カーティベーター)」が2018年に設立した。カーティベーターには、航空機やドローン、自動車のエンジニアらが参加しているほか、トヨタ自動車や大日本印刷、NECなど多くの企業がスポンサーとなっている。
開発を進めている「空飛ぶクルマ」は2人乗りの電動航空機。地上を時速60キロで走行し、飛行時は高度50メートルを時速100キロで移動する。操縦は自動運転で、垂直に離着陸することから道路や滑走路は必要なく、渋滞を回避したスムーズな移動が可能になるという。また、離島や山間部での移動手段や災害時の救急搬送の手段としても活用が望めるとしている。
有人飛行試験は2019年12月から豊田市にある国内最大級の屋内飛行試験場で実施。高度や飛行形態を変えながら、通常の飛行時や緊急離着陸時などさまざまなケースを想定した飛行を行って飛行実績を重ね、安全性や操作性などを確認していくという。
豊田市は2019年5月、カーティベーター、スカイドライブと「空飛ぶクルマ」の開発に関わる連携協定を締結。機体開発や試験飛行の場を提供するほか、法整備に関する国や県との調整にあたるなど、「空飛ぶクルマ」の実現に向けた後押しをしている。
スカイドライブでは「豊田市の支援によって開発スピードを格段に高めることができた。今回の有人試験飛行を、安全に最大限配慮しながら進め、今年の夏のデモフライトにつなげていきたい」としている。
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