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常時車に備えておくと便利なもの (5)
「常時車に備えておくと便利なもの (2)」で(1)~(10)の10アイテムを、「常時車に備えておくと便利なもの (3)」で(11)~(16)の6アイテムを、「常時車に備えておくと便利なもの (4)」で(17)~(23)まで紹介した。残る数アイテムを紹介して終わりにしよう。
【前回は】常時車に備えておくと便利なもの (4)
●汚れ防止
(24)防水足マット
昔の車の足マットは、ビニールマットが大多数だったが、最近の車は、布製のカーペットタイプの足マットが一般的だ。
雨の日に、車内に濡れた傘を持ち込むと、垂れた水がカーペットを濡らす。確かに、表は布でも裏は合成樹脂で水対策を施されているのは事実だ。
だが表面の布部分には雨水が付着し、濡れたまま帰宅してそのまま次に乗るまでに日数がかかると、カビ臭が発生したりする。そこで、筆者の車の助手席だけには、カーペットマットの上に、周囲が立った樹脂製マットを乗せている。
北国で良く見かける、室内で靴底に付いて車内に入った雪が、融けてもこぼれない品で、傘からの雫を受け止めている。
(25)ブルーシート
車体の下回りを覗いたりする際には、服の汚れが気になる。そんな時には重宝する。
またホームセンターで、観葉植物や鉢植え、芝、砂、レンガ等を買ったりすると、車内に砂が散らない様にブルーシートを敷く。不整地、泥濘地でスタックした場合にも、噛ませて脱出するのに使えるので、積んでおくべきだろう。前掲の防水足マットも、スタック脱出時には役に立つ。
●不都合時に備えて
(26)ボタン電池
最近はスマートキーが普及している。スマートキーは車本体とキーが電波で通信しているため、キーにはボタン電池が使われている。
取扱説明書には、例えば「CR2025」とか、スマートキーに使用するバッテリー規格が記載されているので、その規格のボタン電池を予備に積んでおくと良い。普段使っていれば、バッテリーが消耗して来たと感じられる場面もあるが、スキー場とかの気温の低い所に行って、急にヘタった場合に便利だ。
(27)潤滑スプレー
「KURE 5-56」とかの浸透潤滑剤は、ドアのヒンジ部分、ボンネットやトランクリッド等の回転部も、車種によって機構が異なるが、可動部分の軋み音の対策に役立つ。古いタイプの、ドアの鍵穴にキーを差して開閉する車種なら、鍵穴にノズルを使って噴射すると、スムーズに動く。
●あると便利
(28)シガーライター分電器
筆者はドライブレコーダーとレーダー探知機、後席のDVDプレーヤーを使える様に、3つ口の物を使用しているが、これを利用する方が、別途配線をするより楽だ。
(29)クロスレンチ
L字形のレンチは急いで回すのには向いていない。クロスレンチは、ボルト正面部を固定して、円運動で回転させるから便利だ。
●滅多に出番は無いが
以下の2点は、現在の車種と行き先から考えて、殆ど使うチャンスが無いのでトランクから降ろしてしまったが、積んでおいて万一の場面に遭遇したら、非常に役立つ筈だ。
(30)牽引ロープ
不整地でスタックして脱出不能になったら、JAFを呼べば解決するし、牽引して貰う車がいるとは限らない。
逆に、身勝手だが、余程の相手でもない限り、自分の車にダメージを与えかねない救助救援作業には使いたくない。但し、本当に必要な場面では、常時車に積んでいる人は希だから、地獄では仏の存在となるだろう。
(31)折り畳みスコップ
昔のキャンプ場でのテント張りは、設置場所を決めてグランドシートの周りに溝を掘り、ポールを立てて、そこから引っ張ったロープを地面に打ち込んだペグに繋いで引っ張る。昨今のワンタッチ式とは雲泥の差の手間がかかった。
当時使っていた折り畳みスコップは結構役に立ったが、これも使う機会がほぼ無くなった。
これ等の品は、今は倉庫で余生を過ごしている。
他にも便利な品があるだろうが、「これは何に使えるかな?」との視点で常に便利そうな品を探すと良い。
筆者の車には、新品ワイパーを積んである。遠出をして、連日の雨でワイパーを終日動かす場面もあるが、山間部で払拭部分に筋が出始めたりしたら、手近に新しいブレードも手に入らない。
実はフロント左右と、リヤ用の新品ワイパー3本は常時積んである。3本までは不要でも、フロント右用(左ハンドル車ならフロント左用)1本だけでも積んでおくと万一の場合に役立つ。
オイルも、1リッター缶1個積んでおくと、万一オイルパンを痛めても、これだけ補充しながら運転すれば、最寄りのサービス工場にたどり着く。
いずれも、電波状態が悪い山間部等の、携帯でJAFを呼べない場合の緊急時対応の備えだ。昔人間の、過剰な用心深さだと笑って聞き流して欲しい。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る)
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