関連記事
ホンダもVWもEVにシフト! 本格EV時代を予感させるフランクフルトモーターショー
フランクフルトモーターショーが9月10日に開幕し、12日から23日まで一般公開される。その中で際立っているのが、市販化が目前のEVカーが多数展示されていることだ。
【こちらも】「ホンダe」間もなく発売 紛れもないシティーカー そのコンセプトは正しいのか?
フランクフルトショーは、世界有数のモーターショーで、毎年多くの自動車メーカーが新しい技術や市販目前のプロトタイプ、そして現行モデルを多数展示している。
今年は多くのEVカーが展示されているが、その中で注目すべき点は、市販目前の庶民にも手の届きやすそうなEV車種が公開されたことだろう。
今回、その中で特に気になるのがホンダの「ホンダe」とVWの「ID.3」だ。
「ホンダe」 は、すでにEV先進国ノルウェーをはじめ、ヨーロッパで先行予約が開始され2020年からデリバリーが予定されている。1回の充電で200kmの走行が可能で、30分で80%まで充電できる急速充電にも対応。日本では、2020年に発表が予定されており、楽しみなEV車種の1台だ。
もう1台のVW「ID.3」は、VWが2018年から進めているEVプロジェクトの第1号で、新開発のモジュラーエレクトリックツールキット(MEB)をベースに開発されている。
このMEBは、まったく新しいプラットフォームであり、バッテリーからパワートレーンまでEV専用のプラットフォームとした新しい技術となる。そのため、VWはドイツの組み立て工場を内燃機関から電動化に移行するプロジェクトを進めている。
組み立てラインは、EV専用のラインに生まれかわり、組み立てロボットもEV専用にすべで変えることになる一大プロジェクトが進行中で、2020年までにその作業は完了する予定だ。
今後VWでは33車種のEVカーを市場に投入予定で、内燃機関に別れを告げたといってもよいだろう。このフランクフルトショーでは新しいロゴデザインも発表し、まさに新時代の幕開けを示した。
アウディやポルシェ、ランボルギーニなど10社以上のブランドを持ち、トヨタと世界首位を争う自動車メーカーのVWグループが、本格的にEVにシフトしたことで、自動車業界はさらにEV化の加速が予想されるだろう。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)
スポンサードリンク