ワークマン、19秋冬はPB生産量2.7倍 「過酷ファッションショー」で機能性アピール

2019年9月6日 21:17

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「過酷ファッションショー」では、ステージで雨風や雪などを再現、ウェアの機能性を際立たせた

「過酷ファッションショー」では、ステージで雨風や雪などを再現、ウェアの機能性を際立たせた[写真拡大]

  • 19秋冬商戦の戦略を語る土屋専務(中央)。増税後も価格を据え置き、「トータルコーディネートで1万円以下」の低価格戦略に拍車をかける

 ワークマンは2019年秋冬、プライベートブランド(PB)の商品を前年比2.7倍増で投入する。新業態「ワークマンプラス」の好調を受け、同シーズンのPB売上高300億円を目指す。

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 9月5日、新製品発表会をルミネゼロ(東京都渋谷区)で開催、「過酷ファッションショー」のタイトルで、ステージに雨や雪を降らせる演出により、ウェアの防風、はっ水などの機能性をアピールした。

 発表会で土屋哲雄ワークマン専務は「98%の定価販売率、プロと一般向け製品の共通化、原価率64%の3点の強みを生かして秋冬商戦を乗り切っていきたい」と語った。19春夏は「ワークマン女子」の名称も生まれ、女性客の取り込みが成長のカギとなる。秋冬はスカートを発売するほか、ユニセックスのS~SSサイズを拡充する。

 製品企画では、「アンバサダープロジェクト」としてインフルエンサーやブロガーなどの知見を積極的に生かす。現在はキャンプやバイク、ランニングなどに詳しい15人だが、50人程度に増やしていく方針。なお、PB商品は価格を据え置き、消費増税相当分の2%については「売上増で吸収したい」(土屋専務)と自信をのぞかせる。

 同日は、プロの職人と一般消費者の来店する時間帯に合わせ、店舗のディスプレーやマネキンなどを変えていく新たな店舗の構想を明かした。「既存のワークマンとワークマンプラスは同じ商品を扱っているが、知らない方がまだまだ多い。時間によって店を変身させ、同一店舗で集客アップを図る」ためのアイディアで、試験的な導入を経て拡大を検討していくという。

 過酷ファッションショーは、「イージス」「フィールドコア」「ファインドアウト」の新商品を着たモデルが登場。降水機や降雪機、ブロアーを使い、ランウェーで荒天時の環境を再現し、機能性の高さと動きやすさを訴求した。

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