現時点で売り方の動きは限られるが/後場の投資戦略

2019年6月4日 12:25

印刷

記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;20325.02;-85.86TOPIX;1492.49;-6.47

[後場の投資戦略]

 日経平均は前日までの4日間で850円近く下落しており、本日は自律反発期待の買いが先行したものの、米ハイテク株安や為替の円高進行を踏まえると戻りの鈍さもやむを得ないところだろう。企業の今期想定為替レートは1ドル=108~109円で、トヨタ自などは110円としている。こうした企業の想定を上回る円高進行に伴い、日経平均の2万円割れを予想する市場関係者の声も増えてきた。

 5月中旬までの決算発表を通過し、日経平均の1株当たり純資産(BPS)は2万円近辺まで切り上がってきた(現在はおよそ19800円)。株価純資産倍率(PBR)1倍水準がこれまで下値ラインとして機能してきたこと、またトランプ米大統領の発言等で市場のムードが一変する可能性もあることから、現時点では大きく売り崩そうというような動きは見られない。しかし、積極的な買い手も見当たらないことから、不安定感が一気に増す可能性も否定できない。後場に入れば日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ観測が支えとなるだろうが、強含みとなっている円相場や軟調な中国・上海総合指数の動向を注視したい。(小林大純)《AK》

関連記事