VWのちびっ子SUV「T-Cross」、ユーロNCAPで高得点

2019年5月31日 09:25

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記事提供元:エコノミックニュース

VW T-Crossは昨年12月に欧州市場で受注を開始した同ブランドで最も小さなSUV。本国ドイツでの新車価格は、1万7975ユーロ(約230万円)

VW T-Crossは昨年12月に欧州市場で受注を開始した同ブランドで最も小さなSUV。本国ドイツでの新車価格は、1万7975ユーロ(約230万円)[写真拡大]

 フォルクスワーゲン(VW)に加わった最新SUV新型「T-Cross」が、EUで実施されている自動車安全テスト、ユーロNCAP(European New Car Assessment Programme/欧州新車アセスメントプログラム)で、高い安全性を証明した。

 小型車セグメントの新型SUV「T-Cross」は、あらゆる項目で最高のスコアを獲得。最高評価の5つ星を獲得した。

 新型「T-Cross」には、多彩なドライブアシスタンスシステムが標準装備となっている。 “Pedestrian Monitoring”(歩行者モニタリング)機能を含む “Front Assist”(フロントアシスト)周辺モニターシステム、“City Emergency Braking System”(シティエマージェンシーブレーキシステム)、“Lane Assist”(レーンキープアシストシステム)、“Hill Start Assist”(ヒルスタートアシスト)などが標準装備され、加えて標準装備のプロアクティブ・オキュパント・プロテクションは、事故の危険を検知すると、 自動的に窓とサンルーフを閉じ、シートベルトのテンションを引き上げ、ブレーキ踏力圧を高める。

 ユーロNCAPは包括的なテストとして、一般的に発生しやすい事故を再現して実施する。結果の一部を示すと、「成人乗員保護」領域では、97%という数少ない車種しか実現できない達成率を記録し、この小型SUVが安全面で大型モデルにも引けをとらないことを証明した。 また、子供の安全性評価でも86%という高い評価を得た。

 アクティブサポートシステムの評価は80%で、この領域における従来の基準を大きく上回った。このクルマは、受動的保護装置に加え、歩行者や自転車 乗員の安全性を高める“Active Front Assist”(アクティブフロントアシスト) 機能も装備。 このカテゴリーで現行の評価シナリオでは、81%という非常に高い評価を得た。

 ユーロN CAPは、過去20 年にわたり欧州で発売された新型車の安全性を厳格に評価する役割を果たしてきました。テスト基準は継続的に厳格化され、現在は、さまざまな衝突シシーンが含まれる。これらの衝突シナリオには、例えば64km/hの速度40%のオーバーラップ率でアルミニウム製のバリアーに正面衝突させるテストや、50km/hの速度で車両の 側面構造に側面衝突させるテスト、32km/hの速度でポールに側面衝突させる衝突試験などが含まれている。

 また、ユーロNCAPは、標準装備のドライブアシスタンスシステムに関しても、より厳格な要件を規定する。 テスト手順に関するすべての詳細は、公式Webサイトで公開されている。

 VW T-Crossは昨年12月に欧州市場で受注を開始した同ブランドの小型車ポロに匹敵するコンパクトSUV。本国ドイツでの新車価格は、1万7975ユーロ(約230万円)から。日本でも間もなく販売が行われる見込みだ。(編集担当:吉田恒)

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