エクセディ、19年3月期予想を下方修正 減益予測に

2019年1月30日 09:39

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 エクセディ【7278】は28日、2019年3月期第3四半期の決算短信を発表、売上高は2,155億2,700万円(前年同期比1.8%増)、営業利益は182億5,400万円(同900万円減)、純利益は119億200万円(同1.9%増)となった。合わせて発表した通期の業績予想では、売上高は2,850億円で修正はなかったが、営業利益は210億円(前回発表比16.0%減、前期比11.8%減)、純利益は130億円(同18.8%減、17.7%減)と下方修正し、これまでの増益から減益予測となった。

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 同社は大阪府寝屋川市に本社がある自動車部品メーカーである。1950年に創業し、自動車のクラッチとトルクコンバーター、2輪車やその他車両に使われるクラッチを製造している。現在25カ国に工場と営業拠点を有しており、100カ国以上で取引を行っている。

 第3四半期のセグメント別の業績では、MT(手動式クラッチ)は受注減少により売上高512億円(前年同期比3.1%減)、セグメント利益70億円(同3.6%減)となった。一方でAT(自動式クラッチ)では国内外で受注の増加がみられ売上高は1,392億円(同4.2%増)と増収だったが、セグメント利益は製造コストの増加がみられ101億円(同6.3%減)とこちらも減益。また2輪やその他のセグメントでは、アジアにて2輪用クラッチの受注減少が見られ、売上高は251億円(同0.6%減)と減収だったが、セグメント利益は販売構成が変化した影響で、19億円(同27.0%増)と増益となった。

 通期業績予想の修正では、米国や中国の経済情勢の変化とそれによる受注の減少を懸念しているものの売上高は維持できるとした一方で、利益面では第3四半期の時点で見られている製造コストの上昇が継続するとして、減益を予測。為替レートの予想は、前回発表した1ドル/105円から1ドル/111円に見直した。(記事:福井廉太・記事一覧を見る

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