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次世代クレジットカードの普及で協力 ソフトバンクと米ダイナミクス
ソフトバンク(東京都港区)は3日、高度なセキュリティ機能を持つ次世代クレジットカードを開発した米国のダイナミクス(米・ピッツバーグ市)との間で、カードの日本国内での展開について包括的な協業を検討することで合意したと発表した。2019年以降のサービス開始を目指すという。
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ダイナミクス社が開発したクレジットカードは、通信機能搭載カードと高度なセキュリティ機能搭載カード、複数機能搭載カードの3種類。
通信機能搭載カードは通信チップとディスプレイが搭載されており、複数のカードを切り替えて使えるほか、ディスプレイにメッセージやクーポンなどを表示させることができる。また、不正利用が発覚したときや紛失したときには、すぐにカードを停止し、通信機能を使って新たなカードを即時発行することができる。
高度セキュリティ搭載カードは、カードにタッチ式のボタンがついており、使うたびにカードにパスコードを入力して決済。決済を終えると、再びパスコードを入力するまで、カードとして使用できない。
複数機能搭載カードは、ボタン操作で、キャッシュカードにも切り替えることができるほか、ポイントでの支払いや分割払いなどの支払い方も選択できる。
今後はこれらのカードの日本での普及に向けて、ソフトバンクが通信ネットワークのサポートを行い、傘下のソフトバンクコマース&サービス(東京都港区)が企画・マーケティング、販売展開を担当する。
今回の合意について、ダイナミクス社は「革新的な決済の体験を日本に届けられることを大変うれしく思う。今後、日本のキャッシュレス決済のニーズを満たすサービスを実現し、マーケットとビジネス環境の変革と成長を提供できると確信している」としている。
また、ソフトバンクコマース&サービスの溝口泰雄社長兼CEOは「インターネットを通して国内のキャッシュレス化に貢献できる機会が得られたことをうれしく思う。より広範囲での次世代カードの普及と、日本のキャッシュレス化をさらに加速させる新たな提案を行っていきたい」と話している。
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