NYの視点:米Q2GDP改定値、4年ぶり高水準、強い成長は持続的との見方

2018年8月30日 07:38

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記事提供元:フィスコ


*07:38JST NYの視点:米Q2GDP改定値、4年ぶり高水準、強い成長は持続的との見方
米国の4−6月期国内総生産(GDP)改定値は前期比年率+4.2%と、下方修正予想に反して、速報値の+4.1%から上方修正された。2014年7−9月期以降ほぼ4年ぶりの大幅な伸びを記録した。非居住の固定投資。特に企業の知的財産商品への投資が成長に大きく貢献した。一方で、個人消費改定値は前期比年率++3.8%と、速報値の+4.0%から下方修正され予想の+3.9%も下回った。また、企業収益が前年比で+7.7%と、2014年以降で最大の伸びを記録した。

*主な項目寄与度
個人支出: 2.55%(速報2.69%)
固定投資:1.07%(0.94%)
在庫: -0.97%(-1.00%)
輸出: 1.10%(1.12%)
輸入: 0.07%(-0.06%)
政府支出: 0.41%(0.37%)

今後は4%の成長が持続可能かどうかを判断していく。どの程度持続可能かどうか、一時的な熱狂かどうかを判断していく。エコノミストはトランプ政権が実行している財政政策や規制緩和が企業利益を押し上げ、持続的な成長につながると楽観的な見方を示した。9月だけでなく、12月の追加利上げ観測も強まり、ドルの支援材料となる。《CS》

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