アイドルへのパワハラ&セクハラ問題でピクシブ永田社長が辞任

2018年6月8日 12:00

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 イラスト特化型投稿サイト「pixiv(ピクシブ)」を運営するピクシブは6日、代表取締役であった永田寛哲氏が辞任したと発表した。

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 永田氏は自身がプロデュースを手掛けたアイドルグループの元メンバーから、着替えの盗撮やマッサージのアルバイトを強要されたことなどで提訴されていた。

■5月には被害女性のインタビューも

 ピクシブは6日、代表取締役である永田寛哲氏から現在係争中の訴訟により職責を果たすことが困難として、辞任申し入れを受け、受理したことを発表した。

 永田氏に関しては、自身がプロデュースを手掛けたアンドルグループ「虹のコンキスタドール(虹コン)」の元メンバーから、「着替えの盗撮」、「(永田氏への)全身マッサージのアルバイト強要」、「旅行中に同じ部屋に泊まることの強要」など、“パワハラ”と“セクハラ”の両面から提訴されている。

 5月26日にwebニュースサイトにて、被害者である元メンバーAさんのインタビューが掲載されると、永田氏やpixivへの批判が殺到。SNSではpixiv退会を呼びかけるユーザーも現われ、実際に多くの登録者が退会したという。その為、今回の件ではピクシブ側の対応に注目が集まっていた。

 代表取締役であった永田氏の後任には、アニメイト関連会社社長及び現取締役の國枝信吾氏が就任。永田氏はピクシブと子会社の代表取締役及び取締役を辞任したことになる。

 pixivではこれまでにもその企業コンプライアンスが問題視された行為が話題となったこともあり、今回の代表の交代劇にも、残念ながら多くのユーザーからは不満の声が上がっている。pixivは誰もが手軽に趣味と創作を楽しむ場所であるだけに、会社側の早急な対応と納得のいく事実説明――つまりは“安心と信頼の回復”が待たれるだろう。(記事:高塔・記事一覧を見る

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