日産や九電など5社、EVによる電力需給調整で実証実験を開始

2018年6月3日 17:47

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記事提供元:エコノミックニュース

EVから電力系統へ電気を供給するV2G(Vehicle to Grid)技術の実証試験のイメージ

EVから電力系統へ電気を供給するV2G(Vehicle to Grid)技術の実証試験のイメージ[写真拡大]

九州電力株式会社、一般財団法人電力中央研究所、日産自動車、三菱自動車工業、三菱電機の5社は、電気自動車(EV)を電力需給の調整に活用するため、EVから電力系統へ電気を供給するV2G(Vehicle to Grid)技術の実証試験を開始すると発表した。

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 実証実験は、通常のEVへの充電だけでなく、EVのバッテリーに蓄電された電力を電力系統に放電することにより、電力の需給調整への活用の可能性を検証するために実施する。

 V2Gは、昼間の太陽光発電で電力をEVに蓄え、夜間にその電力を一般的な生活の中で活用するというような、急速に導入が拡大している太陽光発電などの再生可能エネルギーに対する新たな調整力としての活用が期待されている。冒頭で記した5社が協働で低炭素社会の実現に繋がる取り組みとして、本実証試験を実施する。

 実証試験の概要は、V2G機能を有する充放電ステーションの構築及び機能検証ならびに、V2Gシステム(充放電制御量の指令や実績受信等)の構築、機能検証、EVの充放電制御量に関するポテンシャル評価、検証などを予定し、再生可能エネルギーに対する新たな調整力として期待が集まっている。

 実証実験は、6月から開始。また、この実証試験の一部については、経済産業省資源エネルギー庁の「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業」の補助金を受けている。

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