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セレス、三井E&SHD、エンプラスなど/本日の注目個別銘柄
<3696> セレス 1866 +232大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表、今12月期営業利益は従来予想の4.8億円から10億円に増額修正している。ポイントメディア事業やコンテンツメディア事業が堅調に推移する中、コインチェックの株式売却益4.8億円を計上することが上振れの背景。売却益計上はアナウンスされていたものの、業績数値への影響が表面化したことで、あらためて買い材料視される格好になっているようだ。
<7003> 三井E&SHD 1866 +113大幅続伸。ドイツのヴェリッシュミラーエンジニアリングと共同で、燃料デブリの取り出し作業を想定した腕型ロボットを開発したと一部で報じられている。耐放射線性を従来比2倍以上に引き上げ、業界で初めてセンサー不要での制御を実現したもよう。価格は1基数億円で、年間10基以上の販売を目標としている。また、マッコーリー証券が目標株価2400円で買い推奨に格上げとの観測もあるようだ。
<6961> エンプラス 3005 -575大幅続落。先週末に前3月期の決算を発表している。営業利益は43.7億円で前期比5.2%増益、従来予想の50億円を下回る着地となった。1-3月期は前年同期比6.6%の減益となっており、下振れ幅は想定よりも大きかった印象。また、今期は33億円で前期比24.5%の減益予想。オプト事業の売り上げ伸び悩みなどを想定しているもよう。想定外の大幅減益予想にネガティブなインパクト強まる。
<8750> 第一生命HD 2150.5 +83大幅続伸。米国長期金利の上昇がプラス材料視されている。保険セクターは業種別上昇率のトップになっているが、なかでも相対的な感応度が高いとされる同社に関心が向かっている。米国の10年物国債利回りは先週末に2.96%まで上昇、2014年以来の最高値となっている。原油高をきっかけとしたインフレ懸念の高まりなどが背景となっているもよう。
<5423> 東製鉄 850 -21下落。先週末に前3月期の決算を発表している。営業利益は105億円で前期比0.4%減益、従来計画の130億円を下回る着地となった。販売数量未達やコストの上昇などが要因に。今期は120億円で同14.6%の増益見通し。140億円レベルの市場予想を大きく下回っている。増配計画や自社株買いの発表などは行っているが、想定以上の業績伸び悩みをマイナス視する動きが優勢。
<8572> アコム 480 -29大幅反落。先週末、3月末を基準日とする1株当たり1円の配当を実施すると発表している。2010年3月末以来、8年ぶりの復配となる。利息返還請求問題の終結などとも受け止められるが、市場では一定の復配期待は織り込まれていたとみられる。配当水準は配当性向、利回りともに僅少なものであり、いったんは好材料がひとつ出尽くしたと受け止められる形に。
<1963> 日揮 2633 +808営業日続伸。カナダ西部の大型LNGプラントを、米フルアと約1兆5000億円とみられる金額で設計や金額を受注したと報じられている。同社の受注分は約6000億円のもよう。今後の業績インパクトが期待される展開になっている。また、世界で1兆円以上の大型LNG案件の発注は4年ぶりとされており、これまで停滞していたLNG投資の再開による先行きへの期待も高まる格好。
<9433> KDDI 2866.5 +21.5続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価も3300円から3520円に引き上げている。楽天の参入影響が通信大手の中で最大となる可能性が足元の株価パフォーマンス低迷の背景だが、日本の携帯電話市場は成熟市場で大手キャリアとの差異化は一筋縄ではいかないとの見方。楽天が多くの契約者を獲得することは難しく、料金競争による収益が大幅に切り下がる可能性も低いと判断。
<6965> 浜松ホトニク 4260 +215大幅続伸。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は116億円から149億円、前年同期比33.5%増に増額している。産業分野や分析分野を中心に売上が順調だったこと、為替の円安効果、研究開発費の一部ずれ込みなどが背景となっている。上振れ期待はあったものの、修正幅は想定以上との見方が多い。据え置きの通期予想も今後上方修正されるとの期待が優勢に。《DM》
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