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関西電力、JDI、サンワテクノスなど/本日の注目個別銘柄
<9503> 関西電力 1442.5 +75.5大幅反発。高浜原発3・4号機に関して、北朝鮮のミサイル攻撃を受ける恐れがあるとして運転差し止めを求めた仮処分申請で、大阪地裁は申し立てを却下している。「具体的危険があるとは言えない」と判断されたもようだ。有事リスクの高まりに伴う原発政策への不透明感が後退したことで、過度な事業運営リスクの警戒感低下につながっているもよう。
<8137> サンワテクノス 1591 -300大幅反落。132万1000株の公募増資とオーバーアロットメントによる売出28万5000株上限を実施するほか、自己株処分による57万9000株の株式売出を行うと発表している。新株発行は最大で発行済み株式数の約11.1%におよぶ規模となり、株式価値の希薄化や短期的な需給悪化を嫌気する動きが強まっている。発行価格は4月9日から12日の間に決定。なお、調達資金は主に借入金の返済に充てるもよう。
<9972> アルテック 394 +19反発。3月30日に発表した第1四半期の決算内容が好感されている。経常損益は0.69億円の黒字となり、前年同期の0.79億円の赤字から黒字転換を果たす。通期では4億円で前期比39%減益の見通しとなっており、順調な上振れスタートと捉えられる形のようだ。印刷包装関連機械、プリンテッドエレクトロニクス関連装置、3Dプリンタ関連機器などの販売が好調で、売上高が増加したことが収益改善の背景。
<6740> JDI 181 -12続落。先週末、第三者割当増資の実施、並びにJOLED子会社化の中止を発表。割当増資の引受先は、海外機関投資家の30ファンドで計300億円、日亜化学工業が50億円、加えて、産業革新機構への能美工場売却で200億円を調達する計画。JOLEDについては、一定の資本関係は確保しながらビジネス関係を更に強化する方針に変更。JOLED子会社化中止はややサプライズもあるが、一旦は希薄化を織り込む動きが優勢。
<6083> ERI HD 1177 +109大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は3.9億円で前年同期比2.3倍に拡大している。日本ERIの手数料改定による確認審査および完了検査の売上増加や新規連結化した住宅性能評価センターの寄与などが背景。第2四半期までは同53%増益であったため、12-2月期は増益率が拡大する格好になっている。据え置きの通期予想5.9億円は達成確度が高まる状況でもあるようだ。
<6357> 三精テクノロジ 1406 +201急伸で一時は高値更新。オランダのVekoma社を完全子会社化すると発表している。Vekomaは世界でも屈指の遊戯機械メーカーであり、世界中の遊園地に多くの納入実績を有している。昨年12月期の売上高は1.3億ユーロ、営業利益は0.2億ユーロとなっており、業績インパクトは大きくなるとの期待感が先行。なお、買収価額は概算で166億円程度とされている。
<7012> 川崎重 3415 -25小幅安。3月30日に会社計画の下方修正を発表。通期営業利益は620億円から530億円に減額、北米車両案件での引当金130億円計上、円高の影響などが主因。車両案件では、想定していた追加車両の発注両数が大幅に減少すること、工程遅れなどによるコスト増から引当金を計上するもよう。ただ、業績下振れは織り込まれていたほか、新幹線台車亀裂問題にかかるコスト発生は想定以下との見方も多い。
<8233> 高島屋 1016 -5小安い。18.2期営業利益は前期比4%増の355億円程度になったもようとの観測報道が伝わっている。従来予想は5億円ほど下回ったが、10年ぶりの高水準になったようだ。訪日客商品好調や株高による資産効果などが順調な業績推移の背景。市場予想は会社計画並みであり、大きなサプライズは乏しく、内需株に対する期待感が高い中で目先の安心感から買い優勢な展開が続いたものの引けにかけて売られた。
<3321> ミタチ 1316 -92反落。先週末に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は11.7億円で前年同期比2.9倍と大幅増益になった。3月はじめに上方修正した通期計画13.5億円に対する進捗率も高い状況となっている。車載機器関連の半導体販売やEMSが堅調に推移したもよう。ただ、上半期の実績9.2億円に対すると12-2月期の収益水準自体は小さく、目先の出尽くし感にもつながってきているようだ。《DM》
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