豊田通商、リハビリ事業に参入 オーダーメード型施設を開設

2018年2月27日 21:22

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「AViC」の施設イメージ。(画像: 豊田通商の発表資料より)

「AViC」の施設イメージ。(画像: 豊田通商の発表資料より)[写真拡大]

 豊田通商は26日、同社グループの介護ヘルスケア事業会社である豊通オーラルライフを通じ、リハビリ事業に参入すると発表した。具体的には、豊通オーラルライフがオーダーメード型のリハビリ施設「AViC THE PHYSIO STUDIO」(エービック ザ・フィジオ・スタジオ 以下、AViC)を開設し、自費(保険外)リハビリ事業を推進する。リハビリを必要とする人々に対し、十分な質と量のリハビリを提供し、身体機能や日常生活動作の改善とともに、生活の質の向上を図る。豊通オーラルライフでは、リハビリ施設を運営することによって、現場のニーズを汲み取り、さまざまな課題を解決し、リハビリ環境の向上に貢献したいとしている。

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 国内におけるリハビリ需要は、脳卒中などの脳血管疾患や整形疾患などの後遺症に対するリハビリを中心に、近年、急拡大している。しかし、リハビリ環境の現状は、医療・介護保険で実施するリハビリでは、日数、時間、回数、方法などに制限があるため、満足なリハビリを受けることのできない「リハビリ難民」が多数存在しているといわれる。

 そうした実情から、豊田通商では、グループの豊通オーラルライフを通じ、リハビリ事業の新たな選択肢として注目されている自費リハビリ事業に取り組むことになった。

 今回、新たに開設するAViCでは、脳卒中などの後遺症からの改善だけでなく、個人の持つ新たな意欲の実現を支援するリハビリを提供する。そのため、科学的根拠に基づくリハビリ理論と最先端のリハビリ機能・用具を活用したトレーニングメニューにより、一人ひとりのリハビリを全面的にサポートする。

 AViCの所在地は、東京・世田谷区尾山台で、店舗面積は148.46平方メートル。理学療法士3人、作業療法士1人の4人体制で運営される。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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