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【マツダ・RX-9?・SKYACTV-R(1)】幻のロータリーエンジン ニュルブルクリンクに現れる
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■排気量当たり出力が、1.5~2倍
RX-8が生産中止になりロータリーエンジンの歴史は幕を閉じたのかと思いきや、マツダは開発を続けていた。それは、ヴァンケル型ロータリーエンジンの排気量当たりの出力の高さが、大変魅力的であることが第一に挙げられる。これまでの自動車に搭載されてきているレシプロエンジンの約1.5~2倍の出力だ。そのエンジンを世界で唯一開発に成功したのがマツダである。ル・マン24時間レースに優勝したことさえあったのだ。RX-8を改装した車体に積まれ、ニュルブルクリンクに現れたロータリーエンジンは、RX-9に搭載予定のものであろうか?
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このマツダのロータリーエンジンは、先日発表されたトヨタの「e-パレット」コンセプトには、EVの「全固体電池」などの開発が完成し安定するまで、現状のリチウムイオン・バッテリーの航続距離不足を補うレンジエクステンダーのエンジンとして採用される見込みだ。1ローターで小型化されたロータリーエンジンは、現状実用化されている技術において、レンジエクステンダーのエンジンとして最適と考えられている。
RX-8に積まれていたエンジンは1300ccで、NA(自然吸気)最高250馬力であった。RX-9では1600ccになると言われ、ツインターボチャージャー(もしかしたら3ターボチャージャー)で400~450馬力になるとうわさされている。排気量当たりで言えば、レシプロエンジンでは考えられない排気量当たり馬力だ。このおかげでマツダのロータリーエンジンは小型軽量となり、スポーツカーには最適のエンジンであった。
セダンに搭載されても小型軽量のメリットは大きく、マツダが世界で唯一、実用化に成功した当時は、今後は世界一の自動車会社になるものと期待された。レシプロエンジンをすべて駆逐して、社会はロータリーエンジンだけになるものと考えられたくらいである。ちょうど燃料電池車が開発途上の時、「究極のエコカー」と言われ、世界の自動車全部が水素燃料電池車になるかと言われたのと似ている。さらに言えば、現在すべての車がEVになるごとく言われているのに似ている。
また、軽量小型ゆえにデザインの自由度もあり、RX-9のデザインは、2017年東京モーターショーに出品された「マツダ・ビジョンクーペ」に近い形で発売されるものと見られている。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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