NY原油が約3年ぶりの高値も、上値は限定的か サンワード貿易の松永氏(三井智映子)

2018年1月5日 09:06

印刷

記事提供元:フィスコ


*09:06JST NY原油が約3年ぶりの高値も、上値は限定的か サンワード貿易の松永氏(三井智映子)
皆様明けましておめでとうございます。2018年もフィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」をよろしくお願い致します!

さて、今年1本目のレポートは、原油のレポートを紹介します。

3日の米株式市場のダウ平均は前日比98ドル67セント高の2万4922ドル68セントと、3営業日ぶりに過去最高値を更新するなど、主要3指数がそろって過去最高を更新しました。またNY原油も米市場の強さや、北米に寒波が到来していることやイランの反政府デモの継続を背景に約3年ぶりの高値まで上昇しています。

まずレポートでは北米の寒波に注目しており、『ウエザーニュースによる週間予報では、NYの最高気温は、6日にマイナス11℃まで低下しますが、8日からはプラスサイドにまで上昇する見通しです。昨年末から強力な寒波が北米に到来しており、温暖な気候のフロリダ州タラハシーで3日に降雪が確認されたほどです』と紹介しています。

加えて、『北米に到来した今回の「冬の嵐」は、通常のノーイースター(米北東部などを襲う発達した低気圧)を上回る勢力となり、中心気圧が24ヘクトパスカル以上低下する「ボンボジェネシス」と呼ばれる現象が起きたそうです』と伝えています。

今後については、『北米に到来した寒波が8日には通過することから、原油市場が徐々に失速することも予想されます』と分析しています。

次に、イランの反政府デモについては、『イランの反政府デモが同国全土に拡大しておりますが、それでもイランの原油生産や原油輸出に影響はでていないようです』との見解となっています。

さらに、好調なスタートを迎えた米市場については、『年明けの米国株が祝儀相場で買われたようですが、高値警戒も高まっているだけに、米国株の急落への警戒は必要となりそうです』と分析しています。

レポートを読ませて頂くと、原油の高値継続は難しいのかな、と感じました。原油価格は株価にも大きな影響を与えますので今年もしっかり押さえてまいりましょう!

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の1月4日付「原油市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》

関連記事