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【業績でみる株価】ワコムは自律調整一巡して上値試す、18年3月期大幅増収増益予想
ワコム<6727>(東1)はペン入力タブレットの世界トップメーカーである。需要が拡大して18年3月期大幅増収増益予想である。株価は11月の年初来高値から反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。
■ペン入力タブレットの世界トップメーカー
ペン入力タブレットの世界トップメーカーである。自社ブランド製品を主力に、他社製PCやモバイル端末向けのOEM供給も展開している。
■18年3月期大幅増収増益予想
18年3月期連結業績予想(11月1日に増額修正)は、売上高が17年3月期比13.4%増の809億円、営業利益が29億円(17年3月期は11億71百万円の赤字)、経常利益が31億円(同8億70百万円の赤字)、純利益が19億30百万円(同55億34百万円の赤字)としている。
第2四半期累計は売上高が前年同期比20.4%増の406億89百万円、営業利益が15億01百万円(前年同期は8億98百万円の赤字)、経常利益が16億42百万円(同10億21百万円の赤字)、純利益が16億74百万円(同12億26百万円の赤字)だった。需要拡大による増収効果や販管費抑制効果などで黒字化した。
ブランド製品事業は16.1%増収だった。クリエイティブビジネスは16年10月発表した次世代ペン技術搭載の新製品が寄与した。コンシューマビジネスも新製品が貢献した。ビジネスソリューションは新規採用拡大などで第2四半期に需要が急回復した。テクノロジーソリューション事業は26.6%増収だった。タブレット向け需要が拡大した。スマートフォン向けはサムスン社のモデルチェンジに伴い次期モデルGalaxy Note8向けの量産を開始した。
通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.3%、営業利益が51.8%、経常利益が53.0%、純利益が86.7%と順調である。通期ベースでも、テクノロジーソリューション事業がスマートフォン向け、タブレット向けとも好調に推移する見込みだ。なおブランド製品事業においては第3四半期以降、一部製品ラインに開発遅れが生じる可能性があるため、その売上高減少および製品構成変化の影響を織り込んだとしている。
■株価は自律調整一巡して上値試す
株価は11月の年初来高値690円から利益確定売りで一旦反落したが、600円近辺で推移して自律調整一巡感を強めている。12月25日の終値は620円、今期予想連結PERは約52倍、時価総額は約1033億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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