日米欧の注目経済指標:米12月雇用統計では平均時給の動向に注目

2017年12月23日 15:04

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記事提供元:フィスコ


*15:04JST 日米欧の注目経済指標:米12月雇用統計では平均時給の動向に注目
12月25日-1月5日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(日)11月全国消費者物価コア指数■12月26日(火)午前8時30分発表予定
・予想は前年比+0.8%
参考となる10月実績は前年比+0.8%で上昇率は9月実績の同比+0.7%を上回った。ガソリン価格の上昇が物価上昇に寄与した。また、先行指標となる11月東京都区部の消費者物価コア指数は前年比+0.6%で上昇率は10月と同水準だった。11月についてはガソリン価格や配送コストの上昇による影響で10月と同水準のインフレ率になるとみられる。

○(米)12月ISM製造業景況指数■1月3日(水)日本時間4日午前0時発表予定
・予想は、58.0
参考となる11月実績は、58.2。新規受注と生産は10月実績を上回った。雇用はわずかに低下。12月については生産が11月実績を下回る可能性があるが、他の項目は11月並みの水準となる可能性があることから、全体の指数は11月実績に近い水準になると予想される。

○(欧)12月ユーロ圏消費者物価コア指数■1月5日(金)午後7時発表予定
・予想は、前年比+1.0%
参考となる11月改定値(食品・エネルギー除く)は、前年比+1.1%だった。物価下落のリスクは除去されており、12月については11月改定値と同水準か+1.0%の上昇率になるとみられる。消費者物価のトレンドは若干上向きとみられる。

○(米)12月雇用統計■1月5日(金)午後10時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+18.5万人、失業率は4.0%
参考となる11月実績は、非農業部門雇用者数が前月比+22.8万人、失業率は4.1%、平均時間給は前年比+2.5%。雇用市場の改善は続いており、全体的には堅実な内容だった。12月については非農業部門の雇用者数は20万人未満の増加にとどまる見込みだが、失業率は4.0%まで低下する可能性がある。平均時給は11月実績と同じ伸びとなる見込み。

その他の主な経済指標の発表予定は、12月26日(火):(日)11月失業率、(米)10月S&P/ケースシラー住宅価格指数、12月27日(水):(米)CB12月消費者信頼感指数、12月28日(木):(日)11月鉱工業生産、(米)12月シカゴ購買部協会景気指数、1月4日(木):(米)12月ADP雇用統計、1月5日(金):(米)11月貿易収支、(米)12月ISM非製造業景況指数。《FA》

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