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【中国の視点】英企業、EU離脱巡る不透明感で困惑
記事提供元:フィスコ
*11:14JST 【中国の視点】英企業、EU離脱巡る不透明感で困惑
英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる不透明感が解消されていないことを受け、英国内の企業が設備投資などに対し慎重なムードを強めている。英国とEU間の貿易協定(離脱後)の締結に対する不安が拭えない上、EU側は加盟国と非加盟国から「英国に特別な待遇を与えないよう」という圧力を受けていることが背景にある。こうした外部側からの圧力は英国内の貿易・金融業界にも悪影響を与えている。
また、英国の金融業に対する期待感からロンドン中心地のオフィスビルに投資した中国など外国企業にとっても不安定な要素を抱えている。EU離脱後の貿易協定が達成されない場合、英国からの金融業離れが容易に想像できるためだ。これは英国の雇用市場を大幅に縮小させる恐れがあるほか、オフィス需要や不動産市場にも悪影響を与えると警戒されている。
英国産業連盟のポール・ドレクスラー会長はこのほど、英国のEU離脱をめぐる交渉について、14-15日に開催されるEUサミットで前進しなければ、6割の企業が2018年のイースター(復活祭)前にEU離脱に備えた緊急措置に踏み切るとの見方を示した。これは英国が大量の雇用機会を失うことを意味すると警告された。
英産業界は、金融業界が来年1-3月期に英国からの移転に関する決定を下すとみている。また、金融業界の関係者は、現在は英国からEUへの移転問題だけでなく、移転規模の拡大を問う段階だと発言した。
なお、英商工会議所(BCC)はこのほど、今年の英国成長予想をこれまでの1.6%から1.5%に下方修正した。EU離脱の不確実性が企業投資意欲を抑えていると指摘した。《AN》
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