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水薬を塗ると歯がポロリ 無痛の抜歯=インド
*11:52JST 水薬を塗ると歯がポロリ 無痛の抜歯=インド
インド北方都市のジャンムーに、抜歯に使う神秘の水薬をもつ家族がいる。この水薬を使えば、抜歯にかかる所要時間はたったの1分。出血もなく、低コストで、短時間。素晴らしいのは、痛みもほとんどないことだ。くわえて医療機器も、大型な設備も、麻酔もいらない。
水薬を使っているのはラタン・シン(RattanSingh)さん。シンさんの話によれば、この薬は100年前に彼の祖父が作り、その後、シンさんの父親からシンさんの4兄弟へと伝わった。強い匂いがする透明な可燃性のある液体で、今となっては作り方は不明である。まだ1リットルほど残っているということだ。
抜歯をする際は、病んだ歯の周りにこの水薬を塗り、少しのあいだ待つだけ。1分後、患部を揺すると歯がぽろりと落ち、痛みも出血もない。
この抜歯には、水薬以外は道具も時間も要らず、コストがほとんどかからない。そのためシンさんは、抜歯1本につきわずか120ルピー(約200円)しか受け取らない。歯科医院で抜歯した場合、通常20倍の費用が必要だ。
施術料があまりにも安価なため、シンさんは抜歯の収入だけでは家族を養うことができず、小さな電気店を営んでいる。彼は「私は父親から、人から余計なお金をとってはいけないと教えられました。患者にこれ以上の請求はできません。しかし、抜歯の仕事だけでは食べていけないから、兼業で生活しているのです」と話した。
シンさんの兄弟の中には普通の歯科医もいて、シンさん以外はみな、この伝統的な抜歯法を用いていない。シンさんの子供も、水薬に興味は無いそうだ。シンさん自身も水薬を放棄したいと考えており、秘伝の抜歯法は近い将来無くなってしまうかもしれない。
(翻訳編集・雅博)
【ニュース提供・大紀元】《HT》
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