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エイチーム、ローム、チタン工など/本日の注目個別銘柄
<4098> チタン工 294 +80ストップ高。特に材料は観測されていないものの、リチウムイオン電池関連の出遅れとして短期資金の関心が高まる格好になったようだ。同社はリチウムイオン電池向けにチタン酸リチウムを提供している。また、10月2日からはノーベル賞の発表が相次ぐが、酸化チタンは毎回候補のテーマとして名前が挙がっており、業界の草分け的存在でもある同社への期待も高まる状況のようだ。
<2281> プリマハム 718 +58大幅続伸。野村證券が投資判断を新規に「1」、目標株価を900円としていることが買い材料視された。リストラの過程でスリム化された生産体制を構築済みであり、コスト競争力は高まっている。こうしたなかで、新プラントの稼働による拡販戦略の積極化が期待される状況に。今後2年間で年率12%の営業増益を予想、高い成長力を踏まえれば株価上昇余地は大きいと指摘している。
<3662> エイチーム 2928 +440大幅反発。先週末に発表した決算内容が好感された。前7月期営業利益は41億円で前期比84%増益、従来予想の38億円を上回る着地となっている。ゲームアプリの好調で主力のエンターテインメント事業が牽引する格好になった。また、今期は47億円で同15%増益の見通しとなっており、配当金は年間1回に変更しているが前期比5.50円増配の32.50円を計画している。想定以上の業績拡大を見直す動きが先行へ。
<3245> DEAR・L 505 +47大幅反発で年初来高値を更新。先週末に今9月期業績の上方修正を発表している。純利益は従来予想の11億円から13.3億円、前期比30.8%増益へ増額修正。同社開発の都市型マンションや収益不動産の売却が好調に推移しているほか、不動産業界向け人材サービス事業も大幅に伸長のもよう。年間配当金も従来予想比2円増額の17円としている。第3四半期までの推移からみて、上振れは想定以上との見方に。
<6963> ローム 8800 +580大幅反発。先週末に発表した8月の月次動向が評価材料視されている。8月の売上高は前月比+5-10%と高水準を継続、季節性要因から前月比で低下しやすい傾向があるとみられていただけにポジティブなインパクトに。上半期の会社側売上計画も上回る推移が続いている。新型スマホ向けが立ち上がっているほか、産機、車載、民生、ゲーム向けなどの好調も続いているようだ。
<9678> カナモト 3440 -480大幅反落で一時下落率トップ。先週末に第3四半期決算を発表している。営業利益(累計)は121億円で前年同期比14.4%増益と2ケタ増益になった。ただ、上半期決算時に上方修正しているように好業績は織り込み済み、5-7月期営業利益は21億円で同6.7%増と、伸び率がやや鈍っていることなどから、目先の材料出尽くし感が先行しているもよう。九州子会社の減価償却費増加などがやや響く格好になったようだ。
<6367> ダイキン 10675 -10売り優勢。ゴールドマン・サックス証券が投資判断を「買い」から「中立」に格下げしていることが響く格好になっている。目標株価も13500円から12200円に引き下げているようだ。直近の銅価格などコモディティ全般の上昇はマイナス材料と指摘、新商品投入によるマージン改善を想定するものの、利益見通しは従来比で引き下げている。カバレッジ銘柄のなかでは相対的に上値が縮小したと捉えているもよう。
<6920> レーザーテック 2154 +126大幅続伸で年初来高値更新。クレディ・スイス証券は投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に格上げ、目標株価も1220円から1945円に引き上げている。新規大型開発案件の詳細が把握できない中では、21年6月期以降も継続して売上計上されるかは不透明であるが、株価は当面の間、同案件に支えられるとみているもよう。20年6月期営業利益はほぼ倍増の水準を予想している。
<4960> ケミプロ化成 414 +48急反発。有機EL関連の材料株として関心が高まる展開になったようだ。明日にはアップルのイベントが開催される。電子部品関連は、足元では車載向けに関心が向かっているため、全般的に期待感は高まっていない印象だが、なかでは有機EL関連銘柄などに期待感が再燃するとの見方が強く、有機EL材料の研究開発を積極化させている同社に物色の矛先が向かう。《DM》
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