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【業績でみる株価】長瀬産業は上場来高値圏、18年3月期1Q大幅増益で通期予想は増額の可能性
合成樹脂など化学品専門商社の最大手である長瀬産業<8012>(東1)の18年3月期第1四半期は大幅増益だった。そして通期も大幅増益予想である。第1四半期の進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は上場来高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
■18年3月期1Qは大幅増益、通期予想は増額の可能性
18年3月期第1四半期(4月~6月)連結業績は、売上高が前年同期比7.9%増の1871億36百万円、営業利益が59.0%増の56億04百万円、経常利益が63.2%増の63億70百万円、純利益が55.7%増の34億82百万円だった。
生活関連が医薬原料・中間体の減少などで2.8%営業減益だったが、機能素材が自動車関連や半導体関連の好調などで35.8%営業増益、加工材料が合成樹脂の好調などで38.2%営業増益、電子がフォトリソ材料の好調などで16.5%営業増益、自動車・エネルギーが国内樹脂ビジネスの好調などで2.5倍営業増益だった。増収効果や製造子会社の採算改善効果による事業収益の増加、退職給付会計における数理計算上の差異の償却額減少などで大幅営業増益となり、経常利益と純利益は営業外での持分法投資損益の改善も寄与した。
通期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比1.3%増の7320億円、営業利益が27.1%増の191億円、経常利益が27.7%増の209億円、純利益が21.0%増の125億円としている。
通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高25.6%、営業利益29.3%、経常利益30.5%、純利益27.9%と高水準である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。
■株価は上場来高値圏、好業績を評価して上値試す
株価は8月8日の上場来高値1913円から利益確定売りで一旦反落したが、自律調整の範囲だろう。週足チャートで見ると、1500円~1700円近辺での中段保ち合いから上放れ、13週移動平均線がサポートラインとなった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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