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【業績でみる株価】加藤産業は上場来高値更新の展開、17年9月期3Q累計が大幅増益で期末配当を増額修正、通期業績も増額の可能性
食品卸の大手である。関西を地盤として全国展開している加藤産業<9869>(東1)の17年9月期第3四半期累計が大幅増益となり、期末配当予想を増額修正した。通期業績予想も増額の可能性が高いだろう。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。
■17年9月期3Q累計大幅増益で配当を増額、通期業績も増額の可能性
17年9月期第3四半期累計(10月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比1.7%増の7252億60百万円、営業利益が21.0%増の69億70百万円、経常利益が19.7%増の81億65百万円、純利益が33.6%増の53億34百万円だった。
主力の常温流通事業が3.3%増収・18.9%営業増益と牽引した。得意先との関係強化、自販力の強化、利益管理の徹底、自社ブランド商品の拡販、物流費の抑制などの施策が奏功した。低温物流事業は1.8%減収だったが、大手得意先との取引見直しなどで売上総利益率改善に取り組み営業黒字化した。酒類流通事業は大手得意先との取引減少の影響で2.9%減収だったが、利益管理徹底やコスト削減の効果で62.8%営業増益だった。
配当予想は期末6円増額(普通配当2円増額、および創立70周年記念配当4円実施)して年間52円(第2四半期末23円、期末29円)とした。16年9月期との比較でも6円増配となる。
通期の連結業績予想は、売上高が16年9月期比1.2%増の9650億円、営業利益が6.1%増の84億20百万円、経常利益が5.0%増の95億円、純利益が15.3%増の60億円としている。
通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高が75.2%、営業利益が82.8%、経常利益が85.9%、純利益が88.9%と高水準である。通期業績予想も増額の可能性が高いだろう。
なお株主優待制度の実施時期の変更も発表している。従来の毎年9月30日現在1単元(100株)以上保有株主を、毎年3月31日現在1単元(100株)以上保有株主に変更する。17年9月30日現在の対象株主は従来どおりで、18年3月31日現在の対象株主から適用する。
■株価は上場来高値更新の展開、好業績評価して上値試す
株価は16年2月の3080円を突破して上場来高値更新の展開となり、8月14日に3285円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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